2007年12月6日木曜日

小池百合子


自宅周辺を歩いていると、選挙区の関係で小池百合子代議士のポスターをよく見かける。最近のキャッチコピーは「百合子の本懐」。自信満々の笑顔のアップと大きな活字がなんとも微妙な感じ。

女性初の防衛相就任時だったか、何かの会見で「女子の本懐」と語ったことが印象的だったが、例の守屋事件で相当ラッキーだった人が小池女史だろう。

今年夏の防衛省の事務次官人事をめぐるドタバタ劇は、安倍政権末期の混迷ぶりを象徴していたが、結局、小池氏はこの抗争で大臣職を追われたようなもの。

守屋氏も退任したため、痛み分けといった報道が多かったが、大臣が官僚をコントロールできなかったわけだから、痛み分けでも何でもなく、間違いなく小池氏の「負け」だった。

テレビキャスターを経て日本新党ブームに乗って政界入り、その後、政党をいくつも渡り歩き、気付いてみれば政権中枢で総理候補といわれるまでになった小池氏。防衛相としての人事案件の失態は、彼女の政治家としての行く末に大きな影を落とすはずだった。

ところがどっこい、その後、守屋氏は刑事事件の犯人として大悪党ということになり、この夏、せっせと守屋おろしに励んでいた小池氏は、「悪党を追い払おうとした女傑」という願ってもないおいしいポジションを得るに至った。

元日本ハムの新庄やハンカチ王子・斉藤投手が言うところの「持ってるわ、オレ」ではないが、小池氏もやはり運というか星を「持っている」ことは確かだろう。

人生はプラスマイナス・ゼロだと思っている。盛者必衰は世の常だが、それでも働き盛りの年代にあるうちに「プラス」や「盛」が集中してくれたらと切に願う。おじいちゃんになってから人生の最高局面を迎えてもつまらないし、子どもの頃にピークが終わっていても困る。

小池百合子は、いまがピークに近い状況だろう。間違いなく田中真紀子や野田聖子より勝ち組と言える。

小池百合子になりたい。

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