2018年3月14日水曜日

安倍さんと麻生さん パート2


先週、このブログで安倍首相と麻生財務相の話を書いたが、財務省の公文書改ざんが明らかになったことで、彼らにとっての逆風は一気に強まっている。

「我ら富士山、他は並びの山」。一昔前までは財務官僚の自負を表す表現としてよく耳にしたフレーズだ。

最強官庁とも言われる財務省の犯した前代未聞の公文書改ざん。役所の解体論まで出てくるほどの失態だ。

会計検査院に対しても改ざん文書を提出していたわけだから全納税者への背信行為である。ある意味、会計検査院までナメてかかっていたわけだから、さすが?最強官庁である。

会計検査院は、憲法上、国会や内閣から独立した機関となっているが、肝心の予算は財務省が査定しているのが実情。そう考えると財務省の“上から目線”も当然のことだろう。

それにしても「辞任はしない」と繰り返す麻生さんの居直った感じはどうなんだろう。先週金曜の国税庁長官の辞任騒動後も、1時間に及ぶ記者会見の間、一貫して「オイラにや関係ねえ」みたいな様子にしか見えなかった。

私はあえて言えば自民党支持だ。共産主義はもちろん、社会主義的な政策を受け入れちゃったら“富豪”を目指せないから、必然的にそうなる。

それでも昨今の不祥事への政権の対応を見ていると、安倍政権の「終わりの始まり」を感じるし、そうである方がマトモだと思える。

コロコロと首相が替わるようなのも困りものだが、今のような一強支配は必ず腐敗する。森友問題はその証だと感じる。

森友学園に対する国有地の格安払い下げが問題になってから1年あまり。これまで様々なトピックスがあったが、キモの部分は安倍首相の昨年2月の発言だ

「私や妻が関係していたら総理大臣も国会議員も辞める」。語気を強めて語ったのは周知の事実。財務省が公文書を改ざんせざるをえなかった背景とも言われている発言だ

財務省の元々の決裁文書からは、首相夫人に関する記述が削除されていた。内容は学園側との関係性に関するもの。

要するに「首相夫人が後押ししている学園だから可能な限り要望に応えることになった」という“特例扱い”に至った言い訳みたいな記録だ。

夫人と学園がズブズブの関係だったかどうかは分からない。例えそれが学園側の作り話だったとしても、窓口になった近畿財務局は間違いなく「首相夫人との密接な関係」を認識していたことになる証拠だ。

「私や妻が関係していたら総理も議員も辞める」という首相の発言からすれば、これって間違いなくアウトだ。そう解釈するのが普通だろう。

おそらく、首相サイドとしては、夫人が土地取引に直接関与していたわけではない、取引に関わる意図はなかった等々の強弁で首相夫人と学園側との関係を否定するだろう。

「“関係”とは言ったが、“関与”とは言っていない」。そんな屁理屈みたいな反論を知恵者達が集まって検討しているはずだ。

総理大臣の国会での発言が御都合主義的な詭弁でごまかされていいはずがない。そんなことが罷り通ったら、言葉の重みという概念自体が消滅してしまう。

ちなみに、財務省が公文書から削除した内容の中には「日本会議」に関する記述もあった。安倍さんや麻生さんを支持し、また関連議連では二人とも特別顧問になっている保守団体だ。

森友学園の籠池さんが日本会議大阪代表という肩書きを使用していたことに関して、近畿財務局側が背景説明の趣旨で文書に記載していたわけだ。

日本会議の綱領には「我々は、悠久の歴史に育まれた伝統と文化を継承し、健全なる国民精神の興隆を期す」と謳われている。

日本の伝統的な精神って、「恥の文化」という言葉に代表される精神性ではなかろうか。

恥ずべき行為に対して居直ったり、ごまかすことは、伝統的な精神性とは真逆なことだろう。

トップとしての責任をとらずに自分勝手な言い訳に終始する。ただただ見苦しいと思う。

何だかエラそうな書きぶりになってしまった。私自身、もちろん立派なゴタクを並べられるような人間ではないが、さすがに国の2トップの不始末に腹が立って書き殴ってしまった。

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