2017年11月13日月曜日

ワイ談のわらしべ長者


情けない話だが、誰かと酒を飲むとワイ談ばかりしている。今さら気付いたわけではないが、由々しき問題である。

ひとり飲みの時はもちろんそんなことはない。ちゃんとダンディーで寡黙な男を演じている。

馴染みの店に行っても、カウンター越しに店の人相手にワイ談を爆発させることはない。当たり前か。

仕事絡みの酒はさておき、男同士の飲み会では6~7割ぐらいの時間をワイ談に費やす。オネエサンが横に座ってくれる店に行ったら8割ぐらいはワイ談を語る。

もはや「ワイ談マスター」である。ちっとも自慢にはならないが、ひょっとしたら達人の域に達したかもしれない。アホでスイマセン。


童話・わらしべ長者を思い出していただきたい。会う人ごとにモノを交換して最後には大金持ちになる話だ。

私の目標は「ワイ談のわらしべ長者」になることである。ワイ談のネタを披露することで会った人々からもネタを提供してもらい、段々とスケールアップしたワイ談を身につけようという崇高な作戦だ。

小学校高学年の頃は、辞書に載っている「性交」「陰部」などの言葉にすら興奮を覚えた。あの若々しく可愛い感性は今の私には無い。

歳を重ねるごとに耳にするエロ話は質量ともに増大していった。辞書に載っている文字だけで興奮した少年は、今やちょっとやそっとのエロ話では何も感じないオジサマになってしまった。

ワイ談といってもいろいろだが、私の場合は実際に起きた“事件”を当事者から聞くのが一番好きだ。リアルな感じが楽しい。

男からもいろいろ聞くし、女性にも取材活動を続けている。不思議と男から聞く話には「ヒット作」が少ない。やはり自分が男だから男の話の中に意外性を見つけられないのだろう。

女性はさすがにあからさまにエロ体験談を語らない。でも、そこを切り崩していくのもワイ談マスターとしての役割である。

そのあたりの戦略については以前にこのブログでも書いた。うまく引き出すことが出来れば、私の持ちネタを遙かに上回るスペクタルな話を入手することが出来る。

http://fugoh-kisya.blogspot.jp/2016/08/blog-post_19.html

そんなバカな行動を必死になって続けてきた私は、今更ながら女性恐怖症気味になってきた。私より二回りも若い人達が結構エグいネタを持っているからビックリする。

そういう人に限って、ぱっと見はエロ女王のような雰囲気は無い。清楚系だったり地味なタイプだったりするから世の中は分からない。

確かにワイ談ではなく、「実戦」の場においても、派手目でエロカワ系を装っている女性のほうが奥手なことは多い。

逆に奥手のように見える女性が超絶怒濤の“師匠レベル”に達していることは珍しくない。そういう時はちょっとアセる。

達人級の女性にぶつかると私自身の半生が品行方正だったかのように錯覚してしまうのだが、そういう人に限って、普段はエロ要素を完全封印している。

私の目がフシ穴なのか、女性が魔物なのか。こればかりは永遠の謎だ。

ワイ談業界?における最大の難問は「いかに冷静な表情を保てるか」に尽きる。他人のエロ話を聞き出すには必須条件だ。

ムホムホした表情はダメだ。鼻の穴が広がっちゃったり、その人を好色そうな目で見てしまうと一気に相手は身構えてしまう。

一応、私の場合、苦節ウン十年の修練のおかげで、たいていのエロ話なら政治経済を語るのとまったく同じ表情でやり過ごすことが出来る。

かといって、話の内容がスペシャルでワンダフルでアンビリーバボー!だと、時々はムホッとした表情になってしまう。

最近入手したネタとしては、バイセクシャルの女性が彼氏と彼女と同時に「展開」した話が素晴らしかった。

嫉妬と嫉妬、ワザとワザがぶつかり合う凄い話を聞かせてもらった。結果、私の鼻の穴は大きく膨らみ、違うところまで膨らみそうになった。

月曜からバカですいません。今週も頑張りましょう!

4 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

いつも楽しく拝見しています。
確かに一見そんなことしなそうな子がエグいことしてますね。僕の同期も長らく得意先のお偉いさんと不倫関係にあります笑
他人事ですが、聞いた当初は複雑でしたね。

富豪記者 さんのコメント...

コメントありがとうございます!
そうですよね。
男の勝手なイメージがいかに脆いことかを痛感させられます。

匿名 さんのコメント...

富豪記者さま
まさに後頭部を鈍器で殴られたような衝撃です!猥談に対する姿勢、師匠と呼ばさせてください(笑)。今後も楽しくためになるレクチャー、よろしくお願いいたします♪

富豪記者 さんのコメント...

匿名様

コメント有り難うございます!「ワイ談研究会」いいですね!
奥深い世界です。