2017年5月17日水曜日

「暇な女子大生」にエロを学ぶ


チマタで話題になっている「暇な女子大生」というツイートが面白い。単なるお下品日記かと思いきや、なかなか奥が深い。

高学歴エリート男にだけ萌える女子大生の「男食い日記」なのだが、ツイッターの文字数制限の中で実に端的にフェティズムを表現している。

ダラダラと長文のブログを続けている私からすれば、短い文字数で「フェチの深淵」を表現する彼女の才能は素直に尊敬に値する。

いわばハイスペックフェチの女性である。自分が努力しても受からなかった東大や京大卒のエリートだけに性的興奮を覚えるとか。

男の顔立ちや収入などは二の次。あくまで高学歴という部分だけがポイント。そんな男達の卑猥な姿に萌えるそうだ。

独自の用語も面白い。セックスすることを「優勝」と表現する。高学歴男子と結合した時の嬉しさは、何かで優勝した時のような満足感があるというのがその理由。

その逆に、萎えてしまった時の状態は「サバンナ」と表現する。分かりやすい。

エッチ系のツイートや日記はとかく武勇伝みたいなノリになりがちだが、彼女のツイートは時に謙虚さも感じる。素直に自らの嗜好を飾りっ気なく表現しているから小気味よい。

半年で19万人ものフォロワーを集めるほど注目されているが、大きな炎上騒ぎになったことは無いらしい。

批判や攻撃的な反応が寄せられても、結局はやんわりと論破している。大したもんだ。そもそもフェチ日記である。教科書的なくだらない批判を寄せる人の方がカッチョ悪い。

ちなみに私には高学歴フェチの傾向は無いが、性癖は十人十色である。この女子大生の主張する話も理解できる。まとめて彼女のツイートを読んでいると、妙にうなずけるし納得する。

ちなみに個人的に笑えたのは、

~山崎賢人(高卒)より黒田東彦さん(東大法学部卒日銀総裁)のほうが子宮が疼く~

それがフェチってものだろう。

東大、京大には興奮しても阪大とは「優勝できない」理由を、

~首都圏の東大至上主義の高校で育ち阪大に馴染みがない~ からであり

~洋物は綺麗だが身近ではなくヌケないという理論と同じ~ だと明確に語る。

男でもつい納得してしまう例えである。

ある日関係を持った東大卒財務官僚については

~一重の塩顔だったが、財務省補正により坂口健太郎に見えた~、~国家を牛耳っているのに体液が抑えられない、エッチ~ だと分析。

一般的にハイスペック男子がモテるのは、当たり前の話だが、この女子大生の場合、結婚だの恋人を求めているわけでなく、単に性癖として高学歴男子に興奮する。その点を素直に吐露しているのが清々しい。

~男が『看護師はエロい』と感じるのと同じように『東大卒はエロい』と感じる。普段バリバリ働いているエリートが私に舐められて吐息を漏らしている姿に興奮する~。

要はそういうことである。

男女を問わず、確かに性的興奮の対象として相手のスペックというかバックボーンみたいな部分に影響されることは多い。

看護婦さんしかり、婦警さんしかり、当人達にとっては大迷惑だろうが、制服系については昔から世の中のエロ本の題材にもなっている。

レースクイーンだモデルだ、はたまた女優だのアイドルだの、一般的に男目線を喜ばせる職種の女性も、いざそんな場面の相手だったら、たいていの男は普通以上に萌える。そんなもんだろう。

他にも、希少性のある仕事に就いている女性であれば、妄想男にとってはフェチの対象になり得る。

仕事がカタブツ系だったりすればその傾向は強まると思う。たとえば、いつもは白衣をまとって顕微鏡を覗きながら物凄く難しい分野の研究に励んでいる女性を例に取ると、やはりオンとオフのギャップが大きそうで「萌え~」である。

私自身は相手のバックボーンといっても、その人の過去のエッチな経験を聞き出して萌え萌えする「過去フェチ」なので、相手の仕事やスペック的なものにはさほど興味が無い。

いや、よく考えてみるとそうでもない。

自分が根っからの文系人間だから理科系のいわゆる「リケジョ」が相手だと妙に鼻の穴が広がる傾向はあるかもしれない。

実際、大学院卒の科学系の研究者とか女医さんとか、数学の高校教師とか、そういうポジションの女性から放たれる異人種的オーラ?にノックアウトされたことはある。

あの感覚は「暇な女子大生」と似たようなものかもしれない。視覚、聴覚、感触といったものとは違う脳のどこかが独特の興奮を覚える感覚だ。

そんな時の感性はSな部分とMの部分のせめぎ合いである。SとM、どちらも兼ね備えて初めて「エロ」である。

よく分からない話になってきたが、そういうことである。


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