2017年1月20日金曜日

ウナギ、トンカツ、熟女


鰻屋、トンカツ屋、楽しい酒場といえば私にとってのオアシスである。今日はそうした聖地での残念な話を書く。

白焼きと冷酒を楽しんで鰻重をジックリ味わうパターンが長年の習慣になっちゃったので私にとってウナギは夜専門だ。

以前ほどドカ食いが出来なくなったからこのごろ「シメの鰻重」が重荷になり始めている。実に残念である。


某日、日本橋「大江戸」にてカッカッと酒を飲みながら楽しい時間を過ごす。カラスミ、アンキモ山椒煮、子持ち昆布をツマミに冷酒をクイクイ。

その後、ウナギのキモ串を味わい、白焼きが登場。止まらずに冷酒をクイクイ。最高である。

ところが、つまみをチロチロ食べているうちに空腹感がどこかに行ってしまった。でも鰻重は外せない。とはいえウナギの特盛りは厳しい。で、ビッグサイズではない鰻重にしてみた。

上の画像の手前の鰻重が私の分である。普通に立派な鰻重ではあるが、同行者の分と比べるとやはり淋しい。

鰻重に限らず食べ物に関して「デカいほうが俺のだ!」というのが私の中の常識だった。ここ40年間ぐらいずっとそれで通してきた。

大好物の鰻重なのに人より小さいものを選択してしまった自分のヘタレぶりが残念無念である。


こちらの画像はポークソテーである。これも残念体験の話だ。場所は上野にあるトンカツの名店「ぽん多本家」。

トンカツを食べに行ったくせに、注文する際に邪念が頭をよぎった。「人気のトンカツ屋ならポークソテーもウマいはずだ」。まさにひらめき、長嶋監督ばりのかんピューターである。

まあ、味覚なんて好みに左右されるのでエラそうには言えないが、トンカツを頼まなかったことを後悔した。このポークソテーは、おそらく店の自慢メニューというより揚げ物が苦手な人のための一品だろう。

味付けは悪くないのだが、脂身の少ない肉質がポークソテー向きではないような気がした。

さて、次の話が今日のハイライトである。「熟女キャバクラ」体験記である。

某日某所、物好きな知人の案内で禁断?の扉を開けてしまった。

「熟女」という言葉だけでオドロオドロしいイメージがあるが、私だって“熟男”である。オタオタしている場合ではない。

だいたい、エロ動画の世界では熟女モノといってもその多くが30代の色っぽい女性である。

とかなんとか言いながら、熟女キャバクラは壮観だった。阿鼻叫喚、いや、スペクタクル体験そのものだった。

残念ネタとして書いているのだが、それなりにワイワイと盛り上がった。さすが私も「熟男」である。

印象的だったのは来ているお客さんの誰もがヌルい感じだったことだ。ガード下の赤ちょうちんでグダグダ飲んでいる雰囲気と同じ。

肩に力が入っているわけでなく、女性がいることで変に気取るわけでもなく、ギラギラした気配がまるで無い。

場末のスナック的なユルさなのに女性陣はキャバ嬢バリバリの衣装を着ている点がなんともシュールというかファニーだった。一言でいえば残念な感じ・・・。

世の中は元気なオッサンやオジイサンだらけだ。そういう人々は子供っぽいオネエサンを相手に酒を飲んでも面白くないだろうから、こうした店は時代の要請というか時代の必然で増殖すると思う。

あと10年、20年後には「熟女」という文言抜きでごく普通の店として成り立っているのかもしれない。

男も女も中年に近づいたあたりから、終わっちゃっている感じの人と現役感バリバリの人との二極化が鮮明になってくる。

後者のパターンの熟女だったら大いに魅力的だから、そっち系の女性を集めれば大繁盛間違いなしだと思う。

そうはいっても、熟女といわれる年代でそうした人材ばかり集めるのは難しいだろう。逸材?だったらわざわざ熟女を看板に掲げる店で働かなくても引っ張りだこである。

銀座のクラブを見回しても30代後半、40代でも魅力的な女性は大勢いる。そうした女性陣は熟女をウリにしなくても稼いでいるわけだ。

そう考えると、あえて「熟女」を謳っている店の現実がわかろうというものである。

ちらっと一軒行っただけなので詳しいことは分からないが、とっかえひっかえ席に着く熟女さん達に大いにたじろがせてもらった。

私個人の感想はともかく、商売としての伸びしろ、将来性でいえばまだまだ有望なジャンルだろう。

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