2016年8月31日水曜日

隠居の家相


「隠居の相」。今の住まいに引っ越しする際,、時々お世話になっている占い師に家相を観てもらった結果だ。

家相というか方位というのか判然としないが、とにかく「隠居の相」である。占いを根っから信じるわけではないが、聞いてしまうと気になる。

隠居系?の住まいに暮らすと何事もやる気が起きずグダグダしてしまうらしい。本当に隠居する年齢であれば問題ないのだが、子どもだったら引きこもりになりやすく、大人も活気が湧いてこないそうだ。

もともとグダグダしたがる私にとってはこじつけかもしれないが、言われてみればここ半年ぐらいやたらとグダグダしている。おまけにそれが快適でしょうがない。

飲み歩くことも減ったし、なんとなく真っすぐ帰宅することが増えた。家でホゲホゲ過ごすのがとても落ち着く。

せわしく落ち着かない日々を過ごすよりよっぽど有難いことだが、あまりにグダグダ暮らしが快適だから少し心配になってきた。

老境と呼ぶには程遠い年齢で隠居気分を楽しんでいるのはマズい。

先日、細川元首相の隠居ライフをテレビで見た。湯河原の山荘に拠点を移して陶芸や絵筆をとることに没頭している。人相が随分と偏屈な雰囲気になっていた。ある意味ちょっと羨ましく思った。

孫と遊ぶことより一人でボケっとしているほうが楽しいという趣旨の話をしていたが、あの人は78歳である。60歳で政界を引退するまではバリバリ活動していたわけだ。

私ごときの年齢で偏屈爺さんに憧れているようでは問題だろう。

家相のせいにするのは簡単だが、自分としては今の「快適グダグダ暮らし」の原因に思い当たることもある。

シングルライフに移行してまもなく4年。ようやく安定してきたのが原因だろう。環境が変わった当初はさすがに気が張っていた。

2~3年前は、日々なんとなく収まりが悪いような気がして、せっせと遊んだ。エネルギーを放出していないと自分が縮んでしまいそうで常に自分自身にハッパをかけていた。

アニマル浜口のように「気合いだ!気合いだ!」って念じていたような毎日だった。あれはあれでエネルギッシュで充実していたが、どこか不自然な状態でもあった。

葛藤もあったし、具体的な心配事や厄介事が残照のように心に影を落としていた部分もあった。悶々としたくないから元気に動き回っていたのだと思う。

その後、細々した話は時間とともに片付き、気がかりだったことも自分の中でクリアしたような自負も芽生えた。

おかげで無理にエネルギーを放出することもなくなり、自然体で日々をやり過ごしている。気付けば朝帰りもしなくなった。当たり前か。

やはり時間は最高の薬だと思う。傷や怪我を負ったわけではないが、時の経過がもたらす「安定剤」としての薬みたいな効果は大きい。

ということで、ここから先が問題である。グダグダ、フニャフニャした暮らしに染まり過ぎてようやく立てたスタートラインで眠り込んでしまったらマヌケである。

再びアニマル浜口モードに切り替えねばならない。面倒だがガンガン活動的になるように意識しようと思う。

隠居の相に負けてはいけない。

ちなみに、冒頭で書いた占い師に余計なことも言われてしまった。

6月終わりにヨーロッパに行ったことを何気なく話したら、今年の私にとって最悪の方位だったらしい。

で、9月に「西へ行け」とクソ面倒くさいことを言われてしまった。盲目的に信じるつもりはないとはいえ、やはり聞いてしまうと気になる。

占い師は「ハワイなんか最高じゃな~い?」などと脳天気なことを言う。さすがに仕事もあるし、おいそれと出かけられない。だいたいハワイはそんなに好きではない。

ウチから西だったら青梅だって甲府だっていいわけである。まあ、それも面白くないし、週末を使って京都にでも行こうと思う。

まだ暑いから気が進まないが、仏像でも眺めながら自分に気合いを入れ直してこようかと考えている。

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