2016年6月22日水曜日

あっちもこっちも劣化


運動はしない、野菜は食べない、タバコは吸う、酒は飲む、甘いものも食べる。健康管理も仕事の一つだとエラそうに周囲に語る私の日常である。

中高年としてサイテーだと思う。一念発起してキックボクシングジムに通おうと決意してから2年ぐらい経ったが、見学にすら行っていない。

サンドバッグ相手にパンチやキックを繰り出すのは、ヘンテコな機械の上で黙々と歩くよりも楽しそうである。

で、運動するならキックボクシングだと心に決めてからもう何年たっただろう。

少林寺拳法をカジっていた高校生の頃、サンドバッグ相手にガンガン闘うのはとても楽しかった記憶がある。

思いっきり殴ったり蹴ったりする行為など日常生活では有り得ない。サンドバッグがあれば、そんな「夢」がかなう。

とっとと始めればいいのに、腰を痛めそうだなどと弱気な気分になって結局なにもしない。ダメである。

ここ3~4年、体力の低下を痛感する機会が増えた。すべてが錆び付いている。おそらく、青汁とサプリが私をギリギリで支えているのだろう。

最近では「劣化」といえば容姿の衰えを表すイメージがあるが、この歳になるとパッと見の容姿など二の次である。他の部分の劣化が深刻である。

私の場合、ここ数年で視力が一気に衰えてきた。一応、裸眼で過ごしているが、職場はもちろん家中に老眼鏡を置いている。リビング、ダイニング、書斎スペースのデスク、寝室、浴室それぞれに用意してある。

昔は無縁だった目薬もすっかり好きになってしまった。視力は徐々に悪くなってきたので、あまり実感はなかったが、タイムマシンで若い頃に戻ったら一番驚くことは視力の優秀さだと思う。

視力とともに私にとって淋しく感じるのが食事の問題だ。今年に入ってから食べる量が減ってきたことを幾度となく実感している。

まさしく劣化である。今も若い頃と同じだけ食べられたらアホだが、それでもやはり出来たことが出来なくなるという意味では残念だ。

最近、立て続けに若い女性と1対1でお寿司屋さんに出かける機会があった。デートである。

とはいえ、一人は姪っ子、もう一人は娘である。姪っ子も娘もガンガン食べるのに、こちらはヘタれた人生訓を語ってばかりで、ちょろちょろツマミを食べて一丁上がりである。

なんだか自分の存在自体が「昔の人」みたいでイジイジした気分になった。

不思議なもので、食事量が減ったくせにちっとも痩せない。時々やってしまうストレス発散のためのドカ食いや、酔った後のバカ食いのせいである。

もともと高カロリーなものが好きなことも痩せない理由だ。炭水化物が好きで、揚げ物も好きだ。


健康を考えてササミを食べようと思っても、ついついササミチーズフライを注文する。当然、ソースをドボドボかけてムホムホ食べてしまう。

ラーメン屋に行っても普通のラーメンを頼んだことは一度もない。なぜか必ずチャーシュー麺をオーダーする。もはやクセである。

時々無性に食べたくなるマックのハンバーガーだって、ダブルクオーターパンダーやビッグマック系ばかりで、普通のハンバーガーを選ぶことはない。

ついでにいうと、出前を注文する際にも、侘びしい独り者と思われたくない?一心で3人前ぐらい頼んでしまう。

マックデリバリーも一度に5個ぐらい頼む。パンを残して中身ばかり食べれば太らないと思い込み、結局パンは大半を残すものの気づくと全部食べてしまう。

私にとってマック一食分のコストは異様に高い。超贅沢メシ状態である。

食が細くなったと書いているくせにドカ食い話になってしまった・・・。なんだか変な展開だ。

軌道修正。

食べられなくなったのを実感するのは、お寿司屋さんや小料理屋さんみたいな店でチビチビ飲んでいる時だ。

基本的に昼飯を食べないから空腹バリバリで席に着くのに、ビールを飲んで前菜をつまんで、刺身をちょっと食べたあたりで何だか落ち着いちゃう。

そこで帰ってとっとと寝ちゃえば痩せるはずだが、帰宅後にペヤングをむさぼったりするから全然ダメである。

食えなくなったなあ~と口癖のように嘆いているくせに太っていく男。まるで喜劇である。

劣化という言葉を使う以上、アッチのことに触れないわけにはいくまい。アッチである。男性機能方面だ。

ありがたい?ことに機能面ではそれなりに現役感は保っているが、「意欲」の面が以前より衰えているのは確かだ。

「試合」に向けた意欲とでも言おうか。がむしゃらに闘う姿勢が湧いてこない。トレーニング?をさぼってノホホンと過ごしているせいだろうか。

目的を遂げるまでの一連の流れがちょっとだけ億劫になっている。これまでの人生でそんな感覚はなかったから男としてヤバい事態かもしれない。

闘争本能の劣化である。ボクサーだって技術や体力が円熟期でも闘争心が弱ってくると勝利はおぼつかない。気持ちで負けたら終わりである。

やはり、アッチ方面にも精神論は大事だと思う。気持ちが大事!?である。習うより慣れろ!猪突猛進である!

意味不明だ。

ということで、心を入れ換えて寝技や接近戦の稽古に励まないといけない。

まずはイメージトレーニングから始めることにしよう。

妄想は大事だ。

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