2016年4月8日金曜日

ラーメン ほりうち 知味斎 珍宝館


ファストフードの王者と言えばラーメンだろう。世の中、ラーメンで一喜一憂している人が大勢いる。純然たる国民食であり、もはや文化と呼んでも大げさではない。

と言いながら私はあまりラーメンを食べない。理由はただ一つ。コメが好きだからである。

酔っ払ったあとのシメというか、「後悔する余分な一食」も私の場合はラーメンより丼モノを選ぶ。

どうせ太るなら麺よりコメだ。先祖代々からの言い伝えである。ウソです。

私の友人にラーメンのせいで身を持ち崩した男がいる。彼が精魂込めて書き続けている何の参考にもならないラーメンブログが開設1周年を迎えた。

http://blog.livedoor.jp/kin_nosuke/

毎日のようにラーメンである。塩分摂取過剰で彼が早死にしてしまうのが残念でならない。

先日、彼のブログを参考にラーメンを食べに行く機会があった。

とある日の夕方、虎ノ門方面で難しい相手との会合があったのだが、終了後はお疲れモードのせいで銀座に出る意欲が湧かず、かといって近くの新橋で「焼きとん&ホッピー」の気分でもなく、トンカツもウナギも食べたくなかった。

要は酒を飲みたくない日だったわけだ。

熟考すること5分ほど、脳裏に「ラーメン」が浮かぶ。最近、彼のラーメンブログに「新橋にチャーシューがゴロゴロ乗ったラーメン屋がある」と書かれていたので、そこに行くことに決定。

で、スマホに向かって「新橋 チャーシュー ラーメン」という検索ワードを入れてみた。

結果、ゴロゴロとチャーシューが乗ったラーメン画像が載った食べログか何かの情報が出てきた。住所をチェックしていそいそと向かう。

「ほりうち」という店だった。空いている席に座り、チャーシューがゴロゴロのラーメンを注文。待ち時間に友人のブログを見直してみる。

うん?違う店だ。ヤツが気が触れたように紹介していた店はここではない。「満来」という店だった。

http://blog.livedoor.jp/kin_nosuke/archives/1051250086.html

心の底から友人のブログが「ちっとも役に立たない」ことを痛感する。違う店に来てしまったやんけ?ボケ!と心の中で恨み言を叫ぶ。

要するに、彼のブログが検索結果の上位に表示されなかったことが私の誤りの唯一の理由である。やはり彼の責任である。

どんな検索ワードで調べても常に検索上位に表示されるように彼のブログには一層の奮起を期待するものである。

で、「ほりうち」のラーメンである。


チャーシューがゴロゴロ入っていた。それだけで嬉しい。薄切りで脂身ばかりのデロデロしたチャーシューは苦手だ。

「とろとろチャーシュー」などと称していると敬遠したくなる。その点、こちらの店ではグワシっとかじれるチャーシューだったからハッピーだった。

昔のごく普通の醬油ラーメンだった点も保守的なオジサマには有難い。最近は、泥みたいなスープを有り難がる風潮があるようだが、あれは大人の食べ物ではない。

つけ麺も意味不明な感じがする。ぬるいし、どうにも中途半端なのであまり興味が湧かない。個人的な意見です。スイマセン。

やはり、奇をてらわない昔ながらのラーメンにホッコリする。


こちらは担々麺である。担々麺に関しては、いわゆる「ニッポンのラーメン屋」よりも「四川料理がウリの中華料理屋」で食べるほうがウマいと思う。

最近、担々麺の名店としてネット上で評価が高かった湯島のラーメン屋さんに行ってみたのだが、パッとしなかった。

辛いだけで旨味が足りなくて、担々麺と言うより“山椒麺”と名付けたほうがいいと感じた。

この画像の担々麺は、練馬側の江古田の外れにある街場の四川料理屋「知味斎」という店の一品である。

以前、この店から遠くない場所に住んでいた際に何度も訪ねた店だ。街場の冴えない(スイマセン)店なのだが、かなり本格的でウマい料理を出す。

先日、数年ぶりに担々麺を食べに行ったのだが、相変わらずのウマさだった。担々麺が好きで近所に住んでいたら是非行くべき店だと思う。


以前はなかった肉糸担々麺なるメニューも頼んでみた。担々麺に付きものの挽き肉の代わりに豚肉とザーサイなどのピリ辛炒めがドカンと乗っていた。これはこれでウマかった。

まあ、普段あまりラーメンを食べないくせにアーだコーだ書いたところで説得力はない。

ラーメンについても自分なりの主張を展開したいところだが、世の中のラーメン好きから非難されるのが恐いからおとなしくしていようと思う。

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