2016年2月15日月曜日

色恋バイオリズム


男性にも生理があるらしい。

ホンマかいな?って話だが、俗に睾丸周期と呼ばれるもので、1か月に1度骨盤が開いたり閉じたりする周期に伴うものなんだとか。

骨盤が閉まっているときは身体も気分も元気ハツラツで睾丸では精子がガンガン作られる。骨盤が閉じているときは気分が落ち込み精子の製造も休止状態になって勃起力も落ちるそうだ。

長年生きているが、そんな話は知らなかった。言われてみれば思い当たるフシもあるが、そんなシステマチック?な現象だったとはビックリである。

でも、自分の骨盤が開いたり閉じたりするタイミングを自分で知ることは出来るのだろうか。自覚症状はまったくないからチンプンカンプンである。

もし、そんな周期を自分で把握できたら仕事をはじめすべての行動をうまく制御できそうだ。月に一度出血するのはイヤだが、何らかの兆候があれば有難い。

女性の生理と同じで、男の周期も思春期や若造の頃はまだ安定していないらしく、そのせいで若造時代はアホみたいに闇雲に発情しちゃうみたいだ。

私と同年代でも四六時中、発情している男がいるが、ああいう面々は特殊な骨盤を持っているのだろうか。謎である。

この周期の話は、あくまで1か月に1度という次元だが、個人的にはそれとは別に年単位、季節単位で発情周期?が変わるような感覚がある。

たとえば、一昨年は「交尾欲求」!がやたらと強かったが、昨年はソッチ方面の欲求が収まっていたといったパターンだ。

実際には年単位というより、3か月ぐらいの刻みで欲求の度合いが大きく変わるような気がする。

この場合、骨盤の周期とは関係ないわけで、どんな理由が欲求の波に影響をもたらしているのか不思議だ。

気候のせいだろうか、仕事のせいだろうか、自分の体調のせいだろうか、周囲の女性のせいだろうか、ストレスも影響しているのだろうか。これまた謎である。

まあ、そうは言っても冒頭で紹介した「睾丸周期」以外には男の性欲を左右するキチンとした理由はない。

いくつになっても発情しているオッサン達は男として正しい道を歩んでいるわけで、数ヶ月周期で性欲が薄れたなどとホザいているようではダメである。

欲求の強さ弱さは別として男は基本的にいつでも発情可能である。種の保存本能だ。極端にいえば嘆き悲しむような場面でも反応できちゃうことがチョッピリ情けない。でもそれが現実である。

そんな本能的かつ制御不能?な欲求に振り回される男も、「燃えるような恋がしたい」「恋人が欲しい」といった欲求は性欲とは別なものとして認識している。

性欲と恋愛欲。同じようで別モノだ。「家庭を壊さないために恋愛はしないけど性欲は消せない」、「性欲はバリバリだけど恋愛する気はない」。どちらのパターンもある。

恋愛欲求は性欲と違って本能的なものではない。だから周期もまちまちだろう。結婚を機にその後の人生ずっと恋愛欲を封印する人もいれば、恋人や伴侶がいるのに恋愛したがる人もいる。

独身であればいつでもどこでも?恋愛欲求をさらけ出せるはずだが、いい歳して独身状態の人間のなかには恋愛を面倒だと思う人も多い。

ちなみに最近私がハマっている連ドラは「恋愛」へのスタンスが両極端な二つ。録画して欠かさず見ている。

TBSの「家族ノカタチ」で香取慎吾演じる主人公は、徹底的な個人主義で人との係わりを全面的に避けたがっている設定だ。当然、自分の時間を邪魔する恋愛には興味がない。

もう一方はテレビ東京の「東京センチメンタル」というドラマ。吉田鋼太郎扮する50才を超えたバツ3の男が寅さんのように毎週誰かに恋をする話。

両極端だけど、どちらにも凄く共感する。自分の時間を誰にも邪魔されたくない気持ちと恋に落ちてスキップしたくなる気持ち。この二つの気持ちがうまく混ざり合えば最高だと思う。

まあ、現実にはそんな都合の良い展開は起こりえない。自分の世界に没頭したければ色恋は難しいし、色恋に励みたければ自分の時間は削られる。

1日は24時間しかない。仕事はもちろん、何時間も寝なきゃならないし、もろもろ雑用もあるし、自分の身体は一つだけだし、タイムマネジメントは結構大変だ。

そう考えると「恋したいな~」などと言えるのはよっぽど暇な時なのだろうか。いやいや、そんなことではいけない。時間を作ってでも色恋の沼に沈みたいものである。

とかいいながら、恋愛周期よりも「とんかつ周期」や「夜の湯島散策周期」が次々に私に押し寄せてくるから、スキップする機会はなかなか作れそうにない。

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