2016年2月10日水曜日

湯河原 山翠楼 幸運

週末、久しぶりに温泉宿に行ってきた。近場の温泉なら34か月に一度ぐらいは出かけているつもりだったが、1年近く御無沙汰していた。

場所は湯河原。思い立って出かける時は熱海や湯河原方面が多い。都内が空いていれば車で1時間半で着く。便利である。

画像はターンパイクから見た真冬の富士山。東名から小田原ターンパイクを使えば湯河原の温泉宿までほぼ信号無しで到着する。

近場でも仙石原や伊香保あたりににごり湯がウリの宿があるが、真冬だと雪や路面凍結のリスクを考えてついつい敬遠してしまう。

今回泊まったのは山翠楼。数年前に近所にある「海石榴」とともに北海道の温泉旅館運営会社の傘下に入った老舗だ。




昔からゆば料理をウリにしていたことで知られる。個人的にゆばにそんなに興味がなかったこともあって今回が初訪問。

ほんの数年前まではサウナがある温泉宿ばかり選んでいたのだが、最近は「部屋に付いている露天風呂に浸かりながら葉巻をふかす」ことが一大目的になった。

サウナの有無に関わりなく宿選びが出来るので、今後はもっとアチコチの旅館を訪ねたいと思っている。

山翠楼は海石榴よりは気軽な雰囲気で部屋数も多い。昭和の典型的な高級旅館という雰囲気だ。今は上の画像のような露天風呂がウリになっているらしい。

今回、珍しいことに部屋をアップグレードしてもらう幸運に恵まれた。シティホテルではホテル側の都合で上のカテゴリーの部屋に変更されることは珍しくないが、温泉旅館では初体験である。

日頃の行いのせいだ。たぶん。

露天風呂の付いた客室にもいくつか種類があるのだが、通されたのは最上級のデラックススイートと称される和洋室。

前室、副室、本間の他にも水周りにもゆとりがある。居心地が悪いほど広かった。かくれんぼ可能サイズと言えば的確だろう。




特筆すべきは庭の部分だ。この部分に余裕があると部屋専用の露天風呂も非常に快適になる。急ごしらえで物陰?に小さな露天風呂をつけたような宿も多いが、あれでは嬉しくない。

普段、あちこちで抽選やくじ引きに見放されている私である。運を取っておいたおかげで上等な部屋に泊まることが出来たみたいだ。




真冬の露天風呂は温泉好きには堪らない。のぼせかけても風呂のへりに腰掛けて涼めばすぐに寒くなる。結果、何度も何度も湯に浸かって、そのたびに「ウヘ~」と言いながらジンワリできる。

部屋に露天風呂があれば、ビールを飲んだり、週刊大衆のエロページを堂々と読んだり、とにかく明るい安村のモノマネをしたって問題ない。実に自由である。

今の季節、外気の中で楽しむには無理がある葉巻だが、風呂に浸かりながらブカブカできちゃうから極楽である。




肝心の夕飯は普通に美味しかった。酔っ払っていてあまり覚えていないのだが、小鍋仕立てのブリしゃぶがとてもウマかった。
名物のゆばも巻かずにブラブラ状態で出てきた。

旅館の夕食は言うまでもなく日本酒の友として最適だ。ちまちま出てくる先付けも刺身も、その他もやたらと品数が多いから、いちいち味見をするたびにグビグビして酩酊する。



持参したマイぐい呑みでウマい酒を飲んで、専用露天風呂で葉巻をプカプカする。時にはこういう時間を持ちたいものだ。夜の街で散財するよりはるかに癒やされる。

梅が咲いているうちにまた行きたい。

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