2015年9月9日水曜日

〇〇離れ


タバコや酒を18歳から解禁する動きがあるらしい。アホな話だ。

世の中全体が間延びした昨今、年齢の概念も変わってきている。30歳だろうが70歳だろうが、イマドキの感覚は昭和の頃の8掛けぐらいが妥当だ。

20歳の8掛けは16歳。今でもそんな若者に無制限に酒を飲ませちゃっているのだから、これ以上年齢を引き下げたら大変である。

ちなみに20歳を基準にしている今だって高校を出た18歳や19歳が飲酒喫煙で補導されることはない。昔からの暗黙の了解だ。それでいいと思う。ことさら18歳基準など設ける必要はない。

いろんな思惑があるのだろうが都合の良い時だけ若者におもねる国のいやらしい感じが気持ち悪い。


さてさて、若者といえば最近よく使われるのが「〇〇離れ」という言葉だ。活字離れ、クルマ離れといった場面で使われる。画像はネットからパクリました。すいません!

若者に言わせれば、最初から興味を持っていないのにオトナ達が安易にレッテルを貼っているだけだとか。そもそも近づいてもいないのに「離れ」とか言われて迷惑らしい。

確かにそういう側面もある。郷愁に浸りたいオトナ達が自分たちの価値観を押しつけている部分もあるのだろう。

まあ、そんなことはどうでもいい。

実際に「〇〇離れ」は若者に限らずあらゆる分野で起きている現象だ。

海外旅行離れといった嗜好に関するものから、皇族ジュニア達の学習院離れといったレアな分野まで例を挙げればキリがない。

結婚することで「婚活離れ」や「不摂生離れ」ができたり、離婚による「家庭離れ」というか「嫁離れ」のせいで「ストレス離れ」が達成できる人もいる。

私の場合、家政婦さんのおかげで「風呂掃除離れ」ができたことが近年のトピックスである。家庭離れしていなかった当時は、風呂掃除を必死にやりすぎていつも倒れそうになっていた。今は楽チンである。

さて、一般的にはゴルフ離れ、スキー離れという言葉をよく聞く。そりゃあバブルの頃に比べればレジャー人口が減ったのも当然ではある。

私も若い頃ゴルフにちょっとは首を突っ込んだ。でもとっくの昔にやめてしまった。さんざん人生を棒にふってきたので、いまさら鉄の棒を振り回すつもりはない。

ビール離れ。これは私自身にも当てはまる。真面目な話、マズい生ビールが巷に溢れていることも理由の一つだと思う。

生ビールは店のサーバーをマメに管理しているかどうかで天と地ほど味に差が出る。瓶ビールしか注文しない人が結構いるのも当然だ。

私もマズい生ビールがイヤだから、一時期はハイボールにハマった。しかし、炭酸が抜けちゃったフヌけたハイボールに遭遇することが多く、結局最近はハイボール離れにもなってしまった。

テレビ離れという風潮もある。インターネットをはじめとするメディアの多様化が理由だ。時代の必然だろう。

テレビに関しては「乳首離れ」のほうが個人的にはピンとくる言葉である。

昭和40年代あたりからテレビには「お色気」の要素が増えてきた。ホームドラマの名作「時間ですよ」は銭湯の女湯のヌードシーンがウリだったし、「11PM」でもしょっちゅうオッパイがブルンブルンしていた。

昭和の終わり頃にはエロ路線が大爆発して、20年ぐらい前までは下品な番組がたくさんあった。今では考えられないような乱れようだった。

詳しくは書かないが「ハケ水車」や「催眠術で女性を悶えさせるヤツ」などは全国ネットで放送しちゃダメなレベルだった。

興味のある人はYouTubeで探せば当時の下品番組はゴロゴロ見つかります。

あの頃、若造だった私には天国だった。「ギルガメッシュナイト」も欠かさず見ていた。私がTバックマニアになってしまったのもアノ番組のせいである。でも、子供を持つ親になってみると、あの時代のエロ番組はさすがに子供に見せたくはない。

あの頃の反動なのか今のテレビの真面目さは極端にも思える。乳首はまず映らない。映ったら放送事故などと大げさな言い方をする。

すなわち「乳首離れ」である。昔の低俗ぶりを知る世代から見れば、その豹変ぶりは滑稽である。

話がそれてしまった。

「離れ」の話である。

最近、私自身が感じているのが「執着心離れ」「緊張感離れ」である。どれも人として大事な要素なのだが、どうも最近は自分が緩んでいる気がする。

すぐに「まあいいか」という感覚に陥る。フニャフニャしているから、しょっちゅうモノを忘れるし、ポカだらけである。

これも加齢のせいだろう。良い面もあるが、やはりもっとグイグイ頑張らないといけない。ボケっとしていたら振り込め詐欺にひっかかかるような失態をやらかしかねない。

現状肯定、現状満足も大事だが、それだけだと「向上心離れ」になってしまう。ちゃんと緊張感を持って適度な上昇志向も忘れずに暮らしていこうと思う。

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