2014年7月28日月曜日

夏のリヴィエラ Tバック水着


地中海だのアドリア海だのといった「遠そうで馴染みのない海」の名前には妙に惹かれる。

今回散策してきた「リグリア海」などはまるで初めて聞く名前だ。おまけにイタリア人が夏のバカンスを過ごすリゾートらしい。

それがジェノバの近くにあるのだから、あてもなくジェノバにいた私としては行かねばなるまい。

で、得意になって駅の自動券売機を使いたい?私としてはせっせと切符を買って出かけてきた。


イタリアだから列車の遅延はつきものである。それでも、2回に1回はほぼ定刻だったし、遅れたとしても20分程度だったので問題なかった。

ジェノバでは日本人をまったく見かけなかったのに、ジェノバからサンタ・マルゲリータ・リグレに向かう特急列車で日本人と相席になった。

おそらく50歳前後の姉妹と70歳代の母親という3人組で、その特急にはミラノから乗り込み、サンタ・マルゲリータ・リグレで1週間ほど滞在するという。お姉さんがミラノ在住とかで、リヴィエラ海岸エリアにはそれなりに詳しい。おかげで貴重な情報をいっぱいもらえた。

それにしても、ジェノバでもサンタ・マルゲリータ・リグレでも日本人に会わなかったから、この特急の同じ車両の同じコンパートメントで日本人と同席になる偶然って、どれほどの確率だろう。前世で関わりのあった人なのだろうか。

実に不思議である。情報をもらったお礼に到着駅でスーツケース運搬を軽々とこなす。その人達から見れば私は「若い男」である。頑張って力仕事を提供した。お返しに街の中心までその人達の送迎車に同乗させてもらった。


さて、ユースケサンタマリア、いや、ピザマルゲリータ、いや、サンタ・マルゲリータ・リグレである。

基礎知識もなく辿り着いたここはなかなか素敵なリゾートだった。

ガイドブックには、有名な高級リゾートである「ポルトフィーノ」への中継地点みたいな扱いで紹介されていたからチンケな場所かと思ったが、立派なリゾートだった。

葉山みたいな感じだろうか。っていうか、葉山にはもう20年ぐらい行ってないが・・・。



入り江にはヨットがたくさん係留され、海水浴場には大勢のリゾート客、海外沿いのビーチウォークには、おしゃれなリゾートウェアを並べるブティックや小洒落たカフェが軒を連ねる。

海沿いから一歩入れば暮らしに密着した普通の商店が連なっており、結構な規模の街だった。これなら1週間滞在しても退屈することはなさそうだ。


高級リゾートであるポルトフィーノへは、ここから観光船で10分程度の距離。街からバスでも行けるらしいが、船で訪れるほうが、入り組んだ港へのアプローチが感動的だとガイドブックに書いてあった。ということで、それらしき船を探して乗り込む。

やたらと快晴で暑かったから海風が心地良い。私のiPodからはゼか森高千里の「渡良瀬橋」が流れてくるので、いそいそと周囲の雰囲気に合いそうな音楽を探す。そんなくだらないことをしているうちに感動的なアプローチを見そびれたままポルトフィーノに着いてしまった。



静かな入り江にカフェやショップが並び、高級感が漂う。実際に、ジェラートを食べるにも、エスプレッソを飲むにも他のどこよりも高かった。

おまけに小さい入り江なのに、エルメスとかゼニアとかロロピアーナといった高級ブランドの直営店がゴロゴロ並んでいる。ホテルもやたら高いらしいので、普通の人はサンタ・マルゲリータ・リグレを拠点にここはチョロッと覗きに来るだけらしい。

富豪を名乗る私としては1泊ぐらい痩せ我慢して泊まってみたかったが、エセ富豪としてはそうもいかない。

ジェノバのホテルは3連泊以上限定の特別ナンチャラプランで予約したため、いまさらキャンセルしにくい。特典として冷蔵庫内の飲み物がすべて無料だったから、その分を返しやがれ!とか言われたらイヤだ。仕方がない。

有り難いことにこの時期、やたらと日が長い。日が暮れるのは夜の10時過ぎである。散々歩き回って、ゆったりディナーを楽しんでホロ酔いになってもまだ明るい。


ということで、日帰りといえどもノンビリ気分を味わってからジェノバへ戻る特急に乗り込んでいた。

さて、別の日、ジェノバからの列車旅に慣れっこになったつもりの単純な私は、世界遺産である「チンクエ・テッレ」を目指した。イタリア語で五つの土地という意味で、文化的景観の素晴らしさで世界遺産に登録されているエリアだ。


ウィキペディアから一部引用してみる。

~~チンクエ・テッレの村々は、11世紀に要塞都市として建設された。以後1000年にわたって、隣の村との往来は船で行われていた。陸路で孤立したこれらの村々には、今も往時の面影が色濃く残っている~~

そういうことである。


要は辺鄙な場所に作られた街(村)だから、美しい海と断崖とカラフルな集落が一体化した昔のままの景観が楽しめるというわけだ。

旅行者は5カ所の村を回るのが普通みたいだが、ヘタレた私はあまりの暑さに2つでギブアップ。途中でグビグビ飲んだビールやシュワシュワワインが効いて、充分に満喫したつもりになってしまった。




こういう風光明媚な場所を散策するなら真夏は避けたほうがいいかもしれない。もちろん、今の時期の燦々と輝く太陽も景観をバッチリ彩ってくれるのだが、海水浴客やバカンス客がやたらと多い。

おまけに相当に暑いので、海パン一丁で海に入っていない自分が残念な感じになる。

泳いでいる人々が実にうらやましい。仕方がないから得意の出歯亀カメラマンとして頑張っちゃうハメになるわけだ。

それにしてもイタリアのオネエサン方の水着は小さい。天下国家のためにとても良いことだと感じた。



さて、村の中をぶらぶら歩いていても結構楽しい。シーフードが自慢のレストランから漂ってくる香りにご機嫌になりながら、カラフルな路地を歩くと自然と陽気な気分になってくる。

一般にイメージされるイタリアの陽気さ、明るく脳天気な感じ、そんな雰囲気を味わうにはこのエリアは実にオススメである。

リヴィエラ海岸と呼ばれるこのエリアはフランスのほうからイタリアまで結構広いエリアを指す。

森進一がうなっていた「冬のリヴィエラ」ぐらいしか基礎知識がなかった私だが、夏のリヴィエラは、森進一よりも「TUBE」に熱唱してもらいたい雰囲気だった。どっちにしても古いか・・・。

どうでもいい話よりもチンクエテッレのなかでも人気のあるヴェルナッツァという村の景観写真を何枚か載せます。

カラフルさを強調するカメラの機能を使ってみたり、アレコレ工夫してみた。どうやっても肉眼で見たときの素晴らしさを再現できないのが残念だ。

つくづく人間の目の機能って凄いと思う。









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