2014年3月5日水曜日

鯛めし、せいろ蒸し、自家製パスタ


このブログを時々読み返すと、いつも似たようなモノばかり食べている。実に世界が狭いと思う。

まあ、そうは言っても、変なモノにチャレンジして後悔するのもイヤだ。確実にニッコリできる食べ物を摂取したい。

と、エラそうに書いているが、「サッポロ一番塩ラーメン味焼きそば」というヘンテコなジャンクフードにハマって頻繁に食べている私である。

私の味覚などその程度のものである。


今日は、最近食べたウマかったものを書こうと思う。

まずは鯛めし。鯛めし文化は西日本が中心なのだろうか。東京で目にする機会は少ない。

鯛めしにもさまざまなバージョンがある。刺身を熱々御飯に載せて、溶き卵とダシ汁をぶっかけて食べるパターン、まるまる一尾を米と一緒に炊きあげるパターン、そぼろ状の鯛の身をダシで炊いた御飯にまぶすパターンなど実に多様だ。

某日、日本橋まで出かけて食べた一品は、特許だか商標登録だかの関係で、他では食べられない独特な鯛めし。

7~8年前だったか、島根に旅した際、松江の有名旅館「皆美」で食べた鯛めしがそれ。

日本橋にある直営のレストランで本場と同じ味が楽しめると聞いて、いそいそ出かけてきた。



自分で撮った画像がちっとも美味しそうに見えなかったので、下の画像はお店からパクッてみた。

そぼろ状の鯛、裏ごしされた卵、大根おろし、わさび、海苔をごちゃごちゃ混ぜて優しい味の熱いダシ汁をかけて食べる。

口に入った途端にウマい!と感じさせるイマドキの「ファーストアタック重視」の食べ物とは一線を画す滋味あふれる後味が嬉しい。

通年、暴飲暴食で胃腸が疲れている私にとっては医食同源みたいな有り難さがある。ジンワリと風味が身体中に染み渡る感じ。

こういう食事を基本にしていれば性格も穏やかになりそうな気がした。それ以外の懐石仕立ての一品一品も、優しい味わいでホッコリできた。

続いては、せいろ蒸しである。

銀座にある鹿児島料理の店「華蓮」の名物料理だ。黒豚料理というと、ついつい豚しゃぶを注文する私だが、たまには目先を変えようと未体験のせいろ蒸しを食べてみた。




肉は牛と豚をミックスしてもらった。下の段に野菜、上の段に肉である。蒸されて加熱された肉からこぼれる肉汁が下の段の野菜類にシャワーのように降りかかるらしい。

宗教上の理由で、野菜を食べない私だが、肉汁を身にまとった野菜なら味見しないわけにはいかない。まあまあだった。野菜好きな人ならかなり喜ぶのだろう。

野菜などどうでもいい。肉が思った以上にウマかった。クドさが取れて、適度にあっさりした感じに変身しているのが中高年には嬉しい。

この食べ方は病みつきになりそうだ。結構な量を食べたのだが、肉を食べた後のドンヨリと重い感じは皆無だった。

さて、ウマかったモノといえば、自宅で真面目に作ってみた自家製パスタを忘れてはなるまい。

一人暮らしをしている以上、たまには料理の真似事をしてみる。とはいえ、必死な感じになるのがイヤで、ヘンテコなこだわりを守っている。

そのこだわりとは、「まな板と包丁を使わないで作る」という実に生半可な姿勢である。

大げさなことはしたくないし、洗い物が大量に出るのも避けたい。一生懸命な雰囲気になっちゃうと、自分としてはどこか侘びしく感じてしまう。

そんな意味不明な感覚があるから、あくまで簡単にチョチョちょいっと出来上がるモノしか作らない。

何度かここで書いたことがある特製ピラフも包丁やまな板は一切使わない。

米をといだ後に、唐揚げ用のぶつ切りの鶏肉、缶詰のマッシュルームなどを投入して、市販のコンソメスープとかオニオンスープに、適当な分量のケチャップやソース、バターを加えて、電子ジャーのスイッチを
押すだけである。

炊きあがった直後にもう一切れバターを加えて混ぜ合わせるだけで特製ピラフが出来上がる。

味のほうも確かである。以前、我が家に遊びに来た12歳の娘は、2合作ったピラフのほとんど食べ尽くしたほどだ。マズいはずはない。


で、パスタである。残念ながら?これを作る場合は、フライパンは必要である。タップリのオリーブオイルに市販のザク切りガーリック、アンチョビペーストを投入、具は主にシーフードである。

この日は無性にカキが食べたかったので、大量にカキを入れる。その他に海老とアサリを脇役にする。

適量の塩こしょうの他、イタリアンハーブミックスとスイートバジルなるスパイスもそれっぽい味に仕上げるために有効だ。

まだバリバリに固い状態のパスタをフライパンに移して、出来上がっていた具材入りパスタソースとあえる。

普段、料理などしないクセに、私は鍋ふりが結構上手である。フライパンの中味をこぼすことなく、かなり大胆に振りまくって、パスタソースの「乳化」もしっかりクリアする。

良い具材を買って、それを大量に使っていればウマく出来て当然である。アルデンテにするためには、勇気を持って?麺をフライパンに移すタイミングを決断しないとならないが、だいたい失敗することはない。

タンスイカブラーの面目躍如である。若い頃、イタリアンばかり食べまくっていた経験もダテではない。

私の場合、親の遺言を守って野菜は食べないので、彩りは華やかではない。でも味は結構なレベルである。

客人に振舞えば、私のことを料理好きの男だと誤った印象を与えてしまうほどである。

滅多なことで自分以外に食べさせる場面などないから、遠慮せずに最高の美味だと宣言しておこう。

どれだけ誇張して書いても心配はない。物凄くウマい!最高である。

単なる自画自賛である。

2 件のコメント:

miiko さんのコメント...

富豪記者さま

暴飲暴食が続いていらっしゃるような(^_^;)
あとでガタっとこないように
お体ご自愛くださいね^^

私は最近牛肉がダメになりました…
歳でしょうか。ガックリ。

鯛めしでしたら
湯島のくろぎは行かれた事ありますか?
なかなか良いですよ。

富豪記者 さんのコメント...

miikoさま

コメント有り難うございます!

牛肉がダメになってくると切ないですよね。。

「くろぎ」、有名なお店ですね。和食の美味しい店には興味があるので機会を見つけて行ってみたいです。