2014年1月10日金曜日

高層階が苦手


住んでいるマンションが快適で根が生えそうだが、しょせんは賃貸物件なので何だかもったいない。不動産は今が買い時だという声もあるので、そろそろ新居を探そうと思っている。

今のマンションに暮らす前は、20代の4,5年を除き実家を含めてずっと戸建てに暮らしていた。漠然と「共同住宅」には馴染めないと思っていたが、今のやたらと便利なマンションに暮らしてみて考えも変わってきた。

新築マンションは買うだけムダだと思うので、築5年前後のゆったりした低層マンションに狙いを定めようかと画策している。

タワーマンションには興味がない。高層階に暮らすという選択肢は、高いところが苦手な私には考えられない。地に足が付いてない感じだ。地震で揺れた日には、きっと30秒ぐらいで髪の毛が全部真っ白になりそうだ。

聞くところによるとタワーマンションには変なヒエラルキーがあるらしい。高層階の住人がエラくて下層階の人間はエラくないのだとか。

アホみたいな話だ。

「ナントカと煙は高いところにのぼる」ということわざ通りである。

高層階が好きな人、ゴメンナサイ。。。

高所恐怖症と言うほどではないが、昔から不自然に高いところは嫌いだ。

だから綺麗なオネエサンと親密になりたい時にしか高層階のレストランなんか絶対に行かない。親密になった後は絶対行かない。怖くて仕方がない。

20年ぐらい前の話だが、初めて一戸建てのマイホームを作ったとき、建築現場にしょっちゅう足を運んだ。

小さい3階建てだったのだが、あるとき、棟梁が3階部分で作業していたので、まだ階段もないその場所へ酒瓶を持ってハシゴで登っていった。

床や壁もまだ不完全だったので、地面からの高さがストレートに感じられて怖くて仕方がなかった。3階を寝室にしたので、完成後もしょっちゅう建築中に感じた怖さを感じて落ち着かなかった。

だから2度目に作った家では迷わず1階を寝室にした。そんな私がタワーマンションの高層階に暮らすことはまず無理である。

高層階というと、いまどきの外資系ホテルも妙に高いところに客室がある。あれも何だか落ち着かない。


少し前に東京駅に近いシャングリラホテルに泊まる機会があったのだが、35階ぐらいの部屋をあてがわれ、とにかく地震が来ないように祈り続けていた。

まあ、10階とか11階だろうと、いざとなれば35階とたいして変わらない。5階や6階だって慌てて飛び降りたって助かるはずはないのだから気にしすぎても仕方がない。でも高ければ高いほど何となく落ち着かない。

ちなみに、イマドキの外資ホテルは、カッチョよくてオッシャレ~なイメージで人気だが、しょせん、低層階にあるオフィスと同じビルを共同で使っている“ごった煮”みたいな感じが気に入らない。

シャングリラもそのパターンである。ビルの高層階にフロントがあって、そこから上に客室などがある。

中国資本のくせにホテル内に中華レストランが入ってないことへの不満も相まって何だかウキウキしなかった。

もう昔の話になるが、新宿にパークハイアットが鳴り物入りで開業したとき、オフィスビルと同じ建物に同居している姿に、なぜかオヨヨと思ってしまい、それ以来、漠然とその手のホテルを敬遠するようになった。

どうでもいい下らないこだわりなのだが、その部分が私にとっては重要な基準になっている。変な先入観に基づく私見なので悪しからず。

帝国ホテルやオークラ、パレスホテルやニューオータニといった、その昔の若い頃にウキウキした東京のホテルは、ゆったりした場所にデンと構えているイメージがあった。

もちろん、時代も土地の価値も変わったわけだから新規参入するホテルが同じように作れないのは当然である。仕方のない話だ。

だからこそ、昔からある高級ホテルのユッタリ感は魅力だと思う。こんな部分にも私の「ドメスティックびいき」は炸裂してしまう。

もともと、アマノジャクをウリ?にする私は「最先端だぜ、どうだ!」みたいな空気が苦手だから、都内のホテルもどことなく旬を過ぎてしまったようなところとか、スノッブ路線ではないところに妙に惹かれる。

溜池のキャピトルホテルとか、高輪の都ホテルとか、ちょっと不便な場所に昔からあるホテルも悪くない。東京人として贔屓したくなる感覚とでも言おうか。

会社からも自宅からも便利な場所にある目白台の「椿山荘ホテル東京」も個人的に好きなホテルだ。フォーシーズンズホテルが撤退したことで、実にベタなネーミングになったが、そこがまた愛おしく?感じる。

新橋の第一ホテルだって結構頑張っている。周辺に増殖した外資系ホテルに押されてヘロヘロになっているが、東京人として無視してはいけない気がする。意味不明でスイマセン。

芝浦のインターコンチあたりも、その後の外資系ホテルの開業ラッシュで、どことなく“置いてけぼり”になったような雰囲気があって、何だかこれまた愛おしく感じる。

そうした二番手、三番手?に位置するホテルの場合、物見遊山で押し寄せる人達もいない。いつでも割と空いているし、最先端じゃないせいで突っ張らかってトンガッているような人々も闊歩していないから妙に落ち着く。

なんだか高層階嫌いの話が随分と脱線してしまった。

なんかまとまらなくなってしまった。御容赦…。

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