2013年12月13日金曜日

12月の日常


飲んでばかりである。毎日二日酔いである。胃腸もお疲れである。先日は朝の4時まで飲んだ。バカである。

だから体重も減ったままである。バンザイである。

身体が風邪をひきたがっているが、気力で追い払っている。いよいよこの日曜日にはオヤジバンドのライブ本番である。その緊張のせいで体調は良い状態だ。

緊張感のおかげで元気を維持している。こういう感覚って大事なんだとつくづく思う。

ライブが無事終わったあとに一気にヘロヘロ~ってならないように、今後も緊張するような予定をバンバン入れ続けようと思う。

追い込みのスタジオ練習で課題が続出し、それを何とかやっつけながら完成形に近づいてきた。二人のギタリストのおかげである。わがままボーカリストの要求をキッチリ形にしてもらった。

もっとも、素人演芸なので、完成形と言っても大したことはない。ガッチャガチャだったものがそこそこ収まってきた程度である。

それにしてもスタジオ練習の音源を聞き直すと、自分の拙さに気が滅入る。謙遜ではない。自分では良い感じで歌っていたつもりなのに、音程やテンポが乱れまくる。

カラオケスナックとかで調子よくうなっているオッサンとかも、ヘタクソなのに本人は裕次郎とかになりきっている。本人は幸せでも周囲は堪ったものではない。アレと同じである。

もっと切ないのは、自分の歌声をバックに寝入ってしまうことである。復習のためにスタジオで録音した練習音源を深夜に流す。酔っているから気づくと寝てしまう。

すなわち、自分の歌声が子守歌である。なんとも侘びしい。

うたたねから目覚めた時に、「ダーリン、だめよ、そんなとこで寝ちゃったら、ウフン!」とか言われるなら嬉しいが、聴こえてくるのは自分のシャウトである。

金縛りに遭いそうになる。

当日、ライブ会場ではエコーを深めに効かせて乗り切ろうと思う。

さて、呑んだくれの日々である。

相も変わらずお寿司屋さんとか焼鳥屋さんとかでクダをまいているが、先日、たまたま入ったスペイン料理屋がなかなか良かった。嬉しい収穫である。


銀座というより有楽町、数寄屋橋にある「セニョール・マサ」という店。店の広さが有り難い。窮屈感はない。ホール席も間隔は広めで、カウンター席もカウンター自体の奥行きに余裕があって居心地良し。

今までスペイン料理屋をアチコチと巡ったわけではないので、味は正直分からない。でも、私自身はウキウキバクバク食べ続けたから悪くないはずだ。



エビのアヒージョも味付け自体に旨みがあったし、ムール貝のトマトガーリック煮込みみたいな料理も味が濃すぎず薄くなく、素材も悪くなかったからバッチグーである。

スペインレストランだから、カバで威張っていられるのも嬉しい。小洒落たレストランでシュワシュワ系を飲む場合、シャンパンをボトルで頼むと財布が淋しくなる。その点、スペインの泡であるカバはボトルで何本も頼んでも大したことはない。

水のようにグイグイ飲んでも財布には優しい。だから飲み過ぎてしまう。したたか酔う。幸せである。

パエリアもいくつか用意されていた。この日はポルチーニと何とかのパエリアにしたが、香りも正しく立ち上っていたしバッチグーだった。

使い勝手の良さそうな店だったので、また行きたい。

とある別な日、都内某区の区長を務める幼稚園時代からの同級生とじっくり飲んだ。区外で飲むのが楽しいらしい。確かに日々の公務が選挙民とダイレクトに関わるから何かと厄介ごとも多いのだろう。

堅い話は抜きに、家庭論とか、共通の友人のアホのような噂話や中年男はどこまでカッコつけて生きるべきかみたいな下らない話だけで時は過ぎていった。

仕事柄、さすがに真面目である。真面目じゃなきゃ何十万人もいる区民が困っちゃうから当然だ。

無責任な旧友としては、彼が昭和の利権政治家みたいな悪代官的雰囲気をまとってくれたら面白いと思うのだが、そうもいかないようだ。

いつか怪しげな料亭で「おぬしも悪よの~」みたいな会話をしてみたいのだが、実現は難しそうだ。


この日、銀座のお寿司屋さんで珍味ばかり食べていた。キンキとか、数々のキモ類をワシワシ食べたが、なかでもスジコがタマランチンだった。黄身しぐれが添えられていて酒のツマミには最高だった。

そのあとで、スジコ巻きも出してもらった。酒を飲んでいる時に、ツマミ気分で食べるシャリ付きの一品としては極上だった。ウットリした。

呑気で楽しい?12月である。体内にコレステロールと尿酸と何よりも疲労を過剰に貯めこんでいることが問題である。

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