2013年11月25日月曜日

結婚 離婚


久しぶりに結婚パーティーに行ってきた。最近はお悔やみの方が多くなったので、めでたい場に呼ばれるのは素直に嬉しい。こっちまで良い気分になる。

この日の主役は中学・高校の2学年下の後輩だ。いまや中年バリバリ、昔だったら隠居する年齢だが初婚である。


わが母校はさほど規模が大きくなく、エスカレーター式でずっと過ごした関係で、独特の連帯感みたいな空気がある。

年の近い先輩、後輩とは卒業してからウン十年経っても付き合いがあったりする。部活が一緒だったわけでもないのにつながり続けているケースも多い。

この日の新郎と私ともそんな関係だ。高校生だった私が中学生だった彼にバレンタインデーにチョコレートをあげたこともある。

四半世紀以上も前のことだ。その日、彼の教室にはコワモテの私の友人が「名代」として乗り込んだ。後輩は何事かとビビッたらしいが、チョコを渡されてズッコけたらしい。

その後、大人になって、とある後輩の結婚式で久しぶりに再会して、それ以来なんだかんだと飲みに行ったりする関係だ。

今の世の中、晩婚はごく普通のことになった。40代になってから初婚というケースも珍しくない。

こういう場合、結婚パーティーも実にメデタイ空気に包まれる。お祝いに集まる友人達も当然中年である。人間40年以上生きていれば、そこそこ「歴史」も積み上がっている。

歴史を共有する人間達が集まって、旧友の遅ればせながらのハレの日を祝うのだから、ただただ素直に祝福する。そのせいか底抜けに陽気な空気に包まれる。

この日、それこそ30年ぶりぐらいに顔を合わせた後輩達とも楽しく歓談した。Facebookで「友達」になっている面々もいたから、そんな時間の経過を感じないほど馴染ませてもらった。

便利な世の中になったものである。

ちなみに、この日の主役である新郎と社会人になってから再会するきっかけとなった別の後輩は、いま離婚調停のまっ只中である。

最近その件で何度か相談にやってきたのだが、あれはあれで大変である。

私としても強欲な敵側の弁護士のブラフに負けないよう叱咤激励しているのだが、なんとも頼りない感じだ。

離婚条件なんてものは、要求する側、される側それぞれの思惑があって水掛け論に終始する。要求する側に弁護士がついている場合、戦術としてアホみたいに高い金額をふっかけてくる。

あんなものは東南アジアの露天商みたいなもので、ふっかけてくる方だって言い値が通用するとは思っていない。真に受けるほうがバカである。

子どもの養育費など、イマドキは裁判でも活用される「相場表」が存在するし、あくまでその水準をベースに着地点を探るのが普通である。

離婚問題に直面している当事者でも、そんな相場表があることを意外に知らないケースが多い。

交渉事は情報力の有無が結果を左右するから不勉強は禁物である。

まあ、そうはいっても、普通は離婚交渉の経験なんて無いからグダグダとスッタモンダは長引く。

相手側の弁護士にもっともなことを言われると、催眠術にかかったかのように相手方のペースに巻き込まれる人も多い。

「弁護士」と聞いただけでオタオタしちゃう人もいるが、通常のケースなら弁護士が出てきた方が、かえって交渉がしやすくなるはずである。

弁護士なら相場とか世間一般の常識を着地点として理解しているから、要求段階で強気に出てきたところで気にすることは無い。

自分も弁護士を雇わねばと慌てる人も多いが、家庭裁判所を活用すれば、たいていは「相場」が落としどころになる。

そんなものである。

まあ、全部吐き出してすっからかんになるぐらいの覚悟があれば、ことはさほど難しくないのも一面の真実である。

何だかさも自分の経験を元にしているような書きぶりだが、私自身、個人的な問題で弁護士を雇ったり、家庭裁判所を使ったことは無い。

ただ、会社の業務の関係では何度も裁判を経験しているので、交渉事のツボみたいなものは見てきたつもりだ。

と、エラそうに書いたみたが、個々の案件ごとに厄介なしがらみもあるだろうから当事者は大変だろう。

いずれにしても、交渉事に必要なのは現実的な落としどころの見極めと平常心と達観、そして関連情報をどれだけ集められるかだと思う。

さてさて、何の話を書いていたのだろうか。そうだ、中年の結婚というメデタイ話だった。

最近自分の周りを見ていて思うのは、未婚の人は結婚に憧れ、既婚の人は離婚に憧れるヘンテコな循環?だ。

「隣の芝生」の例えもあるように、世の中そんなもんなのだろう。

レストランで隣の席の人が食べている料理がウマそうに見えてしまう心理と似ている。

週刊現代を買ったあとに週刊ポストにすれば良かったと思うようなものである。

ちょっと違うか。。。

私もお寿司屋さんのカウンターで、隣に座る見知らぬ紳士が注文したネタが物凄く気になる時がある。

逆に、私が注文したネタをマネして注文する紳士もいるから、みんな同じような気分を味わっているのだろう。

古今東西、世の中の仕組みって意外とそんな単純な空気が支配しているのかもしれない。

実にテキトーな結論である。われながら呆れる。

まあいいか。

とにもかくにも、新婚の後輩には心からの祝福と末永い幸せを祈りたい。波風たたずに進むのが一番である。

ついでと言っちゃあ悪いが、離婚調停中の後輩には心からの同情と一刻も早い決着を祈っておこう。

そういえば、同級生の友人にも離婚裁判がいつまでも終わらない男がいた。「交際」ならぬ「高裁」まで行っちゃったそうである。お気の毒だ。

家裁や地裁の判断を受け入れないんだから、相手は相当なタマなんだろう。高裁でひっくり返ることなんて考えられないから、友人はただただ焦らずに凌げばいいと思う。

本人の心が平穏になれるなら、未婚、離婚、結婚、大いにケッコーなことだと思う。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

富豪記者先輩、

先日はパーティーに出席して頂いただけでも大感激でしたが、またもやブログのネタにして頂いて身に余る光栄です!ありがとうございます!富豪記者先輩とチョコ受け渡し先輩に来て頂いたお陰様で、パーティーに勢いと華が咲き乱れました!私の同級生連中も憧れの先輩に久々にお会いできて喜んでました!

離婚調停中の先輩も式とパーティーにご招待したのですが、返信がありませんでした。最近はFBの登場も少ないので、何かと大変なんでしょうね。。。早く解決するといいですね。

さて、次回は12/15のビックイベントが控えてますね!夫婦揃って伺わせて頂きますので、よろしくお願いします!楽しみにしてます!追い込み練習、楽しみながら頑張ってください!^^

やっと結婚した後輩より^^;

富豪記者 さんのコメント...

やっと結婚した後輩へ


先日は、久しぶりの顔がたくさん見られて楽しかったよ~。お世話になりました。

そうか、調停中のアイツは返信もしてなかったのか。

今度叱っておきます。

12月15日、よろしく頼みます!