2013年8月16日金曜日

ああ恐ろしい


ツイッターとかFacebookなどの、いわゆるSNSの普及が世の中の一部の空気を確実に変えている。なんか大げさな書き出しだが、別にイマドキの右翼と左翼の論争について書くつもりではない。もっとベタなテーマについて書く。

SNS中毒の人も続出し、それ抜きには生きていけないような人すらいる。実際、私ですら友人との飲み会などは通常のメールを介してではなく、Facebook上で決めたりする。

疎遠になっていた友人と連絡が取り合えるのは結構だが、異性が絡むと厄介な話も多い。とくに中年男女の「テンパっちゃった青春復活!」みたいな空気はちょっと気色悪い。

10代、20代の頃に知り合いだった異性の友人達とSNS経由でつながって、同窓会気分で集まるのは楽しい。デジタル時代の恩恵だ。

ところが、そこからグズグズとした話に進展するケースが多い。古い知り合いだからブランクがあっても打ち解けるのは早い。結果、怪しい恋心とかエロ心が沸々とわき上がっちゃうパターンにつながる。

私が男だからだろうか、女性側のプッツン?ぶりが目につく。子育ても一段落して、刺激のない日常に焦りを感じて、懐かしい男友達と再会して一気に青春モードに邁進する。そんな感じ。

男だって中高年になると「もうひと花」とか「まだまだ現役」みたいな強迫観念に襲われて妙に頑張っちゃうことはある。でも、一部の女性の暴走はタチが悪い。

先日、知り合いが困惑している話を聞いた。昔、付き合いのあった女性とLINEでつながったものの、一方的なメッセージの乱発に閉口しているとか。

その内容がまたヒドい。「旦那が浮気してたから、相手の女にウン百万円の慰謝料を請求したよ!」、「でも私も仕返しに恋人つくるんだ!」みたいな内容。延々と自分のご立派ぶり、ヒロインぶりを語り続ける。かなり病的な感じだった。

私自身、大昔に付き合いのあった女性から意味不明なメールをたびたび送り続けられて困った経験がある。時代が止まってしまったかのような勘違い連発の内容でビビった。

恐ろしくなって迷惑メールに自動的に振り分けられるように設定して平和?が戻った。ただ、迷惑メールフォルダに迷い込んだ必要な受信メールを探す際に、その人から相変わらず届いているメールを見つけて寒くなったりする。

中年女性のエネルギーって思った以上に凄いと思う。電力不足を補えるような発電力さえあるんじゃないかと思う。

そんなことばかり書いていると全日本中年女性連盟から糾弾されそうだから適当にしよう。

SNSもそうだが、いまどきのスマホ、ケータイの位置情報ってヤツも困りものだ。いつどこにいたのか記録されてしまう。そういう下らない情報を血眼になってチェックする輩もいる。デジタル時代の弊害だ。

いまどきの浮気発覚事情は、たいていがこうした端末の覗き見が原因らしい。たしかに行動予定とか行動記録すべてが入っているわけだから、中身を見れば一目瞭然である。

私も家庭を持っていた頃は、そのあたりには細心の注意を払って、世界最高レベルのシークレットモードを搭載したケータイを愛用していた。まさに平和維持活動だ。家庭内PKOである。おかげでケータイを家に忘れて出掛けても焦るようなことはなかった。

いまの端末は、どんなものでもそこそこのプライバシー保護機能があるわけだから、それなりの慎重さがあれば平和でいられる。普通は覗き見される事態は避けられる。

ただ、これも常識のある人間同士の話だ。世の中にはタチの悪い覗き趣味を持つ品性下劣な人間もいるから油断大敵だ。

酔って熟睡している男の手指を彼のスマホに触れさせ指紋認証を解除して中身を盗み見するという呆れたパターンもあるらしい。

そんな相手の前で熟睡していた男の無防備ぶりもダメダメである。気を許していい相手とそうでない相手は見極めないと危険だ。熟睡するのは信頼できる相手の前だけにすべきだ。

気をつけなきゃいけない。

でも、盗っ人もそこまでいくと異常だ。この事例だけでなく、夫や恋人のパソコンに向かってパスワードの解除に挑もうと必死に創意工夫するような人間は精神的に問題があるのだろう。

万引きがやめられない人と同じでレッキとした病気だと思う。盗癖と同じ。下卑というか異常人格だ。人として醜い行いである。

これも一種のデジタル化の弊害だろう。人の情報を覗きたい心理は誰にでもある。でも、普通の感覚なら、人のモノを盗まないのと同じで一線は越えない。

スマホやパソコンなどの機器を操作して認証を解除するという行為が、ゲームをクリアするような感覚になって、簡単に卑しい行動に走らせるのだろうか。道徳とか分別、わきまえといった日本人が大切にしてきた感性が根本的に欠落した人間が増殖している。なんとも恐ろしい時代になったものだ。

低俗な盗っ人の話だけでなく、Facebookにしても、ナンタラカンタラすると自分のアカウントが乗っ取られるとか、LINEについても怖い話をいっぱい聞く。デジタル時代の罠は結構恐ろしい。

お年寄りが簡単にオレオレ詐欺に引っかかっても、若い世代にはピンとこない。何でそんなものに引っかかるのか、注意力が足りないなどと、シタリ顔で語ってしまう。

でも、日々進化する得体の知れないデジタル化の波にだって同じような危険が潜んでいる。

詳しい人は危険を察知するのだろうが、中高年が安直にSNSなどでハシャいでいると、思いもよらない被害を被ったりするのだろう。

便利さの一方で気持ち悪い時代になった。下劣な人間や罠が溢れる社会とでもいおうか。

みなさんも罠にはまらないように注意しましょう!


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