2011年12月5日月曜日

ジャンクフード

ときどき、ジャンクフードが無性に食べたくなる。最近はB級グルメという言葉がハヤリだが、ウマいものにA級もB級もない。ウマいと思って作っているならB級などと呼称しなければいい。

B級グルメのコンテストで優勝した関係者が大泣きしていた。B級という冠を付けられて嬉し泣きするなんてナンセンスだと思う。

などと、偏屈なことを書いても始まらない。個人的な好みで、あくまで「ジャンクフード」と呼ぶことにする。

とはいえ、ジャンクフードのジャンクは、ガラクタとかクズみたいな意味らしい。B級と呼んだ方がまだマシなんだろうか。

どうでもいい話を書いてしまった。

話を戻す。戻すもなにもロクなことを書いているわけではない。ジャンク系の話だった。

カップ麺の焼きそばを熱湯を注いで1分ぐらいで湯切りして、ボソボソしたアルデンテ?状態で食べるのが好きな私だ。

それにしても、あの種の焼きそばは考えてみれば、一瞬たりとも焼いていない。でも名称は焼きそばだ。実に変だ。「ふやかし和え麺」が正確だ。

などと、偏屈なことをすぐに書きたくなる。反省。話を戻す。

ジャンジャンという縦長容器に入った新顔が気に入っていたが、結局、ペヤングに舞い戻ってきた。原体験の味がおびき寄せる中毒性はすこぶる強烈だ。

子どもの頃、カップ麺ではないインスタント焼きそば「ジャンボ」が大好きだった。味もしっかり覚えている。でも売っていない。

時々、物凄く懐かしくなる。あの時と同じジャンボが売っていれば、私は一袋いくらまで出すだろうか。

1000円。良く考えたが、最大で1000円は出す気がする。2千円はイヤだ。1500円でも奮発しちゃうかもしれない。いや、空腹だったらもっと高値でも買ってしまうかも知れない。富豪みたいだ。

「原体験の味がおびき寄せる中毒性」がジャンクフードの基本だ。だからコーラはペプシではダメ。コカコーラが圧倒的有利なわけだ。

マックだってそうだ。ダブルクォーターパンダーチーズが頑張ろうが、ビックマックが絶対的に人気だし、エビフィレオとか、ナンタラチキンとかが頑張ってもフィレオフィッシュが安定的な人気を誇る。

幼い頃に知ったフィレオフィッシュのタルタルソースの衝撃的なうまさは今も私を夢中にさせる。

即席麺も同じだ。コンビニのカップ麺売場からベーシックなカップヌードルが消えることはないし、ペヤングも同じだ。赤いきつねと緑のたぬきも先行利得の代表みたいなものだろう。

噂によるとペヤングは関西で売ってないらしい。本当だろうか。だとしたらやはり、西の人とは根本的に味覚が異なるのだろう。

それにしても、今日は何を書こうとしていたのだろう。

そうだ。やたらとジャンクな味わいの?のチキンライスに感激したことを書こうと思ったんだった。


チキンライスといえば、洋食屋さんか老舗の喫茶店を想像するが、私が食べたのは焼鳥屋だった。

焼鳥屋は確かにチキン専業である。チキンライスを美味しく作ってもおかしくない。盲点だと思う。

場所は銀座の7丁目あたり。「美里」という焼鳥屋さん。銀座の焼鳥屋といえば「伊勢廣」とか「バードランド」、「串銀座」とか、ちょっと高級路線が多い。

「美里」は、そっち系ではなく、普通の正当派?焼鳥屋。言ってみれば、デートとか接待に使う感じではない。オッサンが集ったり、ホステスさん達が深夜につまみに来る感じの店。

1本500円とかの値付けもあるこの街の焼鳥にしては安い。味の方はほどほどだが、趣向を凝らした逸品メニューも多いから、気楽に飲むには良い店だろう。


表面を炙ってしまっているが、レバ刺しも常備されている。個人店じゃないと、こういう危ない系は置いていない。レバ刺しがあるだけで私にとっては憩いの場所になる。

おろしニンニクとおろしショウガを醤油にベチャベチャ混ぜながらレバ刺しをつまむ。ロックの芋焼酎をグビり。うーん最高だ。

魂が溶けていくような気分だ。

串焼をワシワシ食べて、ナンコツ唐揚げとかの酒肴を頬ばりながら、締めの一品として「チキンライス」を注文してみた。

どんぶりに盛られてヤツは出てきた。こんなジャンクな感じがまたいい。味付けはとっても濃い。コショウの辛さが強い。ガッツリだ。

どう逆立ちしても上品な味ではない。でも、芋焼酎をグビグビした後の麻痺した身体
が最後に求める味としてはバッチリである。

なんか褒めてるんだかケナしてるんだか微妙な表現だ。とにかく、そんな味だった。

ケチャップとソース。どうもこのあたりがニッポンのジャンクフードのカギを握っている気がする。

喫茶店系ナポリタン、焼きそば、粉モン系、いずれもケチャップとソースが決め手だ。子どもの頃、ケチャップとソースがあれば、何でもウマかった気がする。

ソーセージやフライドポテト、肉団子方面にもケチャップは大活躍。揚げ物には無条件でソース、目玉焼きにもカレーにもソース。炒めたうどんやソーメンにもソースだった。

場合によっては、ソースとケチャップを混ぜて使ったりした。

オムレツをおかずに食事をする場合、私の場合、決まってソースとケチャップを混ぜて使ったりする。白米にベチャッとつけたりしながらワシワシ食べる。幸せな味がする。オススメです。

何だか、今日はまとまりがなくなってしまった。

最近、毎日のように胸焼けに苦しんでいる。ジャンクフードのせいだと思う。もっとオトナっぽい食事を心掛けねば。

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