2010年8月2日月曜日

プールと沖縄

猛暑が続くと水が恋しくなる。わが家にも大きめなプールを導入してみた。「わが家のプール」などというと、まるっきり富豪のようだが、5千円で買ったビニール製だ。

タテ1.8、ヨコ2.5メートルほどのサイズだ。大柄な私が全身を伸ばしても余裕だ。わが家の下の子なら溺死できるほどのサイズだ。

電動空気ポンプのおかげで10分もあればふくらむ。ただ、それなりに水を溜めるには20分ぐらいかかるので、今後の水道代が恐い。いや、富豪なので水道代なんか気にしないことにする・・。


晴れた週末にはベランダにパラソルやビーチチェアを用意して束の間のリゾートプールの完成だ。一応、優しい父親として子どもと遊ぶ。この時間を頑張ることが大事だ。

子どもはそのうち、プール遊びに飽きるし、母親の用事を言いつけられたりして、撤収してくれる。そこからが私の時間だ。

「ガリガリ君」をかじって、缶ビールをグビグビして、葉巻をプカプカしながら、くだらない雑誌をパラパラ。混雑した街に出るより快適だ。

BozeのIpod用スピーカーをセットし、BGMはラテン系もしくは沖縄民謡だ。真夏の日射しを浴びながら聞く沖縄民謡は最高だ。

民謡に限らず、りんけんバンドのボーカル・上原知子のアルバム「小夏」とか、ハワイアンと沖縄音楽をミックスしたような独特の世界を持つ“チュラマナ”のアルバム(超オススメです。確かiTunesでも購入可能)を聞いていると、束の間の南国気分だ。

そうこうしている間に無性に沖縄料理が食べたくなり、プールを引き払ったあとは、デパ地下で購入したジーマミ豆腐、豆腐よう、真空パックのソーキの煮付けなんかで、泡盛タイム。

こんなことを毎週のようにやっていると、無性に沖縄に行きたくなる。多分、今月中には沖縄の土を踏んでいるはずだ。つくづく思考回路が単純な私だ。

わが社のある池袋も最近は沖縄料理屋というか沖縄居酒屋が増殖中だ。大型飲食業チェーン店が手がける「沖縄風」が大半だが、そんなかにあって独特な雰囲気を醸し出すのが「みやらび」だ。

池袋で50年以上の歴史を持つ筋金入りの店。今風の「オキナワンフード」とは一線を画す老舗だ。壁には昔訪れた著名人の色紙が飾ってあるのだが、新田次郎や壇一雄、江戸川乱歩に山下清など、もはや歴史上の人物ばかり。渋すぎ。

他にも当時はきっと有名人だったであろう人々の色紙が保存されている。私のような若者には聞いたことのない名前ばかり。

現代の著名人はまったく来ないというイジワルな見方をしてはいけない。池袋というビミョーな街で何十年も頑張っているだけでエラい。

味付けは独特なので、好き嫌いは別れそうだが、他の店にはないメニューもあって楽しい。



画像は塩ソーキとミヌダル。泡盛との相性バッチリだ。こういうつまみがあると痛飲しすぎて通院寸前だ。くだらないシャレですいません。

先日、「通院のため出社が遅れる」と会社にメールすべきところを「痛飲のため・・」と間抜けな変換ミスをしてしまった・・。

おっと、話がそれた。

この店、週に3回ほどちょっとした沖縄舞踊をステージで披露する。そんなに面白くないが、初めて見る人やそういう出し物が好きな人には悪くないのだろう。


正直なところ、勇壮な舞踊を見せられるより、三線の生演奏でノホホンとした沖縄民謡を歌ってくれた方が有難い。

最後はソーキそばだ。「泡盛を飲み過ぎたあとの沖縄そば」。これまた最高だ。この店の沖縄そばはかなりのレベルだと思う。

私見だが、最近の沖縄そばはトッピングの肉の味にかまけてスープの味が頼りないパターンが圧倒的に多い。辛味調味料のコーレーグースをドバドバ入れないと食べられないようなものも多い。

その点、こちらの店はダシがしっかり効いていてパンチのある味付け。コーレーグース要らずの完成した味だと思う。

エラそうに書いてみたが、時たま訪ねるだけで、おまけに毎回酩酊状態で食べているわけだから、はたして記憶が正しいのかどうだか怪しい。

あまり信用しないで下さい。

ああ沖縄行きたい・・・。

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