2010年4月5日月曜日

ダメなJAL

以前、かのホリエモンが日本航空の問題を自身のブログで取り上げていた。破綻していることを隠して株主に大損させ、公的資金もムダにたれ流しそうな雲行きなのに誰も責任を取らないのはおかしいという趣旨。

ホリエモンの場合、ライブドアの株価問題について個人資産を200億円以上和解のために拠出し、一連の騒動で税金の支援があったわけでもない。おまけに彼自身の刑務所行きも確実な状況だから、怒りたくなるのも当然だろう。

こんな話を書きたくなったのは、先日利用した日本航空のダメっぷりを垣間見たから。やはり潰れた会社はメロメロだ。水に落ちた犬をたたくのは忍びないが、あんな調子じゃあ安全運行も心配になる。

成田のチェックインカウンターで地上職のベテランらしきオバサンと一悶着。普段、割と長いものには巻かれる私だ。声を荒げたり、クレーマー的言動は少ない方だと自負している。

そんな温厚な私が機内預け荷物をめぐって少しゴタゴタしたのだが、日航側の不誠実ぶりに結構熱くなってしまった。詳細は省くが、サービス業としてあり得ない対応だったと思う。

同行していたわが家の女王様、いや奥様は乗務員の訓練教官をしていた経験もある。ある種、そっち方面のプロなのだが、私よりも怒っていたから相手側の対応がマズかったのは間違いないと思う。

残念ながらそういう不快感は無意識に長時間持続してしまう。機内でもサービスの粗さに目が行ってしまう悪循環に陥る。

もともと私はどこの航空会社だろうと機内サービスには興味がない。座席が広いか狭いかだけが気になる。

機内食はしょせん機内食。そんなに旨いはずはない。気の効いたツマミや弁当を持ち込んだり、常備されているカップ麺をもらった方がマシだと思う。

たかだか数時間の移動に大げさにケアされること自体が前時代的で居心地悪いので、いつもはサービスの質など気にしない。

今回は、地上での不快感のせいで、ついつい機内サービスにも目が行ってしまった。一生懸命働いている乗務員には悪いが、搭乗前の出来事のせいで、ついイライラモード。

そんな場所でイライラするなんて実にバカげているのだが、不快な経験をしたお陰でそんな状態になってしまった。

たった一人のアホバカ対応がどれほどその会社のイメージに悪影響を及ぼすか痛感する。

まあアホバカ対応するような社員しか残っていないのか、アホバカ対応をしちゃうようなモラルハザードが進行しているのか、どっちにしろ潰れた企業に漂う空気はロクなものではないのだろう。

ちなみにJALに関して知人から聞いた話をひとつ紹介したい。一応、裏を取ったわけではないので、仁義上あくまで“噂”としておく。

客室乗員部の中間管理職、50歳代前半。早期退職に応じることにしたそうだが、受け取る退職金は3千万円だとか。

耳を疑う。潰れた会社、国の支援で税金使って再建中の会社だ。ずっこけそうになる話だ。話半分だとしても潰れた会社なんだから万々歳の金額だろう。

早期退職勧奨は言うまでもなく、割増しコストを払ってでも辞めて貰ったほうがコスト削減につながるという仕組みだ。

法外な退職金を払ってでも辞めさせた方がコスト削減になるのなら、在職者にはいったいどんな待遇がまかり通っているのだろう。

ましてや経営危機が叫ばれ始めてからもう何年も経つ。にもかかわらず、この期に及んで相変わらずの高コスト体質。

実話ではなく“噂”であることを切に願う。

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