2010年1月14日木曜日

マイレージ問題

「マイレージサービスは継続するらしい」。日本航空の倒産に絡んで私の関心はその一点だ。株主でもないし、今は付き合ってるコもいない。だから私の問題はあくまで貯めているマイルの行方だ。

とはいっても、貯まっていたマイルは、昨年春に妻子がハワイに行く時にたくさん使ったし、暮れに私がバリ島に行った時も特典航空券に消えた。現時点ではあまり残っていない。

ただ、JALのマイル残高が少なくても、瞬時にマイルに移行できるクレジットカードのポイントが大量にあるので、その処理にちょっとだけ悩む。

いまどきのクレジットカードのポイントは複数の航空会社と提携関係にあるため、簡単にマイルに移行できる。JALにこだわる必要はないのだが、私の場合、JAL以外の航空会社のマイレージ会員登録を面倒がっていたせいで、移行する先がJALしかない。

せっかく貯まった大事なポイントを安易に倒産会社のマイレージサービスに移行させて良いものか悩む。急に何らかの制限がついたら困ってしまう。さっさとANAカードに申し込まねば。

きっとここ数日でANAマイレージ会員の新規登録数は過去最高のペースで増えているんだろう。当然といえば当然だ。

そういえば、ANAはとにかく怒り心頭らしい。JALがそうしてもらえるなら、自分達の借入金だって銀行はチャラにすべきという理屈だ。

そりゃそうだ。同業者の一方が優遇政策を受けるのは不公平という感覚は当たり前だろう。腹を立てて当然だ。

もっとも、怒ってるのはANAだけではない。高いリスクを負って企業経営に努めるオーナー経営者達にとっても噴飯ものだ。

JALの経営陣は退任するだけで個人保証で破産するわけではない。減額されたとはいえ、企業年金が存続するんだからビックリだ。甘過ぎ。

もちろん、わけの分からない採算の合わない空港を日本中に作って不採算路線を増やし続けた政府の姿勢、アジアのハブ空港争いで無能ぶりを見せつけた国の航空戦略のお粗末さがJAL破綻の一因ではある。ほんの少しはJAL側にも言い分はあるのだろう。

まあそんな理屈はただの屁理屈ではある。ANAが黒字経営をしている以上、JALの放漫経営は重過失だ。そのツケが国民に回ってくるのは許し難い。

話がそれた。マイル問題だ。

その昔、アメックスのポイントを短期間で膨大に貯めたことがある。詳細は書けない部分もあるが、やりようによってはグングン貯まる。オーナー経営者にとってはポピュラーな話だろう。

当時、カード会社のポイントは無制限で航空会社のマイルに移行できた。今では年間移行制限枠が設けられているのだが、きっと私のような迷惑な客のせいでそうなったんだろう。

私の目的は、アメリカン航空のビジネスクラスでカリブの某島に行くこと。JALでは乗り継ぎが良くなかったのだが、JALとマイレージサービスで提携関係にあるアメリカン航空なら効率よく動ける。

アメックスカードのその他の特典を便利に使いこなしていた関係もあって、アメックスでポイントを貯めて、それをJALマイルに移行、そのうえでアメリカン航空の特典航空券に変えた。わらしべ長者みたいだ。

アメリカン航空に一度も乗ったことがなかったし、JALにも当時、あまり乗る機会がなかった。そんな私でも膨大な特典マイルをため込んで、悠々と快適にカリブ海の往復が可能だったわけだ

継続するにしても、今後、JALのマイレージサービスがどのように変化していくかは注意深くチェックしないとならない。

JAL問題に絡んで、もう一点気になるのが「株主優待券」だ。いまチケットショップにはJALの株主優待券が大量に持ち込まれているらしい。使えなくなる可能性があるのならタタキ売っちまえという感じだろう。

私も、国内旅行の際には株主優待券をフル活用する。日頃から株主優待券を安く手に入れたり、もらったりするようにしている。

1枚あれば片道普通運賃が半額になる。そんなことより、使い勝手がすこぶる良い。予約、購入は搭乗当日でもOKだ。例え1ヶ月前に予約しても、搭乗当日、空港に着いてから購入すれば良く、キャンセルしてもペナルティーはない。変更も自由自在。

思いつきでスケジュールを変えたくなる私のようなわがままな旅行者には最強のツールだ。上場廃止となれば、株主優待券がどうなっていくか微妙だ。少なくとも一般への流通という形は激減するだろう。

この部分でも、やはりANAにさっさと取り込まれておいたほうが得策だ。

もっと早くANAファンになっておけば良かった。

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