2009年12月18日金曜日

脂バンザイ

「脂」。なんともセクシーな響きだ。禁断の味であり、デブにとっての天敵でもある。

あのテカり、皿や鍋に滲み出るあの汁、口の中で芸術的に広がる甘味、旨味。考えるだけでウットリだ。

脂にもいろいろある。牛肉のカルビ、マグロのトロ、キンキの塩焼きから溢れる脂も抜群だし、上等なアンキモからジュワっとにじむ脂も最高だ。

出来たてメンチカツをかち割った時の肉汁の脂、旬のサンマの塩焼きの腹回りの脂、ホルモン焼きの脂、変わりどころでは鶏の心臓につながる太い血管であるハツモトの脂、茹でたての海老から取り出すエビミソの脂・・・。みんなウマい。

脂大会の中でもやはり上位に陣取るのは豚関係ではないだろうか。

「豚の脂」。有形無形文化財でもいいし、世界遺産でもいい。とにかく神が作りたもうた奇跡の逸品だ。

最近はブランド豚が大流行だが、健康な豚ならたいていウマい。ブランドうんぬんより、料理の仕方、調味料の使い方の方が大事だと思う。

とはいっても、やはりブランド豚がメニューにあればついつい惹かれる。値段の違う数種類の豚がメニューにあれば、必然的に私は一番高い豚を選んでしまう。こういう点は富豪だと思う。

冒頭の画像とともにこの画像はイベリコ豚だそうだ。先日、仕事上の関係者に連れて行かれた某店で食べた。

冒頭の画像は目の前で削いでくれた生ハム。イベリコ豚はとにかく脂身のためだけに人間に喰われる運命だ。さすがに脂がうまい。気のせいではなく木の実のような味が濃厚だったので、本物なんだろう。

二枚目の画像は豚しゃぶ用の肉。一件、真っ白けでくどそうだが、しゃぶしゃぶスープにくぐらすことであっさりと脂の甘さが引き立つ。素直にうまかった。

豚肉料理の王道といえばトンカツ。この画像は先日訪ねた銀座の平田牧場でパチリ。脂身の輝きが素敵だ。“まるでダイアモンド”。

この店には2度目の訪問。初回より冷静に豚料理を分析?する。その結果、トンカツはウマいが、それ以外の料理は今ひとつという感想になってしまった。でも居心地の良い座敷もあり、値段的にもあのあたりでは穴場だろう。

そういえばダイエット中だった。終了宣言していないのでダイエット継続中なのだが、こんな脂三昧では体重は減るわけない。

最近は体重を減らすことより、しっかり食べたのに体重が変わらないでいることに喜びを感じるようになってしまった。こんなことではダイエッターとは呼べない。

まあいいか。

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