2009年12月17日木曜日

リゾートの時間

またまたバリ島の話。

バリ島といえば、女性雑誌が特集を組むようなアジアンリゾートの本場であり、上質なリゾートホテルが沢山ある。

最近では、ブルガリリゾートやセントレジスなんかが超高級路線で登場、私程度の富豪では泊まれないほどの高価格だ。

ホテル選びで悩むのもバリ旅行の楽しみのひとつ。先日の旅行もダイビング基地にした宿とは別に2カ所選んで泊まってみた。

山側のウブドにある「マヤ・ウブド」と南部エリアのヌサドゥアにある「ヌサドゥア・ビーチ・ホテル」だ。前者は比較的新しいイマドキ系ホテル、後者はバリの本格的リゾートホテルの草分け。古めかしい系だ。

旅行雑誌などでは、必然的に新しいリゾートばかり紹介されるが、古いリゾートの熟成は捨てがたい。新しいリゾートは、たいていサービス面などにこなれていない粗さが目立ったりして興ざめする。

「マヤ・ウブド」。出来たてというほど新しくないので、施設内の木々や花々もいい感じに茂っている。イマドキ系ならではモダンな感じも行き過ぎるほどではない。

ウブドでは珍しい大型ホテルだが、敷地も広くゴミゴミ感はない。むしろブティックリゾートのような小ささゆえの不便さが無い分、かえって使い勝手が良い。

敷地は川沿いの渓谷に面していて、自然たっぷりな遊歩道を歩けば、ウブドの濃い緑をトレッキング気分で堪能できる。

最高級リゾートほどの窮屈感は無いものの、汚いビーサンと汚いTシャツでウロウロするのは気がひける程度の上質感はある。

とはいえ、レストランやバーの価格は、最高級路線。ちょっと高すぎ。内容と合っていない。スタッフの質もちょっと低めに感じた。この点もイマドキ系のモダン路線のリゾートならではの課題だろう。

さて、熟成系、すなわち古めかしい系の宿代表として今回泊まったのが「ヌサドゥア・ビーチ・ホテル」。ブルネイの王様がオーナーだとか。

バリの古めかしい系のホテルの代表といえばサヌールにある「バリ・ハイアット」だ。苔むした感じ、庭園内に生い茂る木々、草花の雰囲気が時間の経過無しにありえないほど渋くて私のお気に入り。

同じグループでも上級ラインの“グランド”を冠するヌサドゥアのグランド・ハイアットよりも全体の雰囲気の良さは上だと思う。

「ヌサドゥア・ビーチ・ホテル」も正直、今更わざわざ選ぶようなホテルでもないとは思ったが、バリ・ハイアット同様の渋さを期待して出かけた。

結果はちょっと拍子抜け。全体にセンスが悪い。中途半端。一応、上等な別扱いが受けられるクラブフロアに泊まったのだが、一般客室だったら全然ダメそう。

パレスクラブと呼ばれるクラブフロア専用のエリアはそれなりの雰囲気があって癒しの時間が流れる。一方、一般客室とメインプール、レストラン周りは、なんとなくひと世代、二世代前のリゾートという感じ。

クラブラウンジでは朝食サービスやアフタヌーンティー、カクテルサービスなど時間帯であれこれ楽しめる。それぞれ結構なボリュームで食べ物やつまみが用意され、使い方によっては昼飯にも夕飯にもなる。

アフタヌーンティーの時もサンドイッチから甘いものまで随分と盛られてくる。残った分はちぎって庭に投げるとアヒルとかリスが寄ってきてムシャムシャ食べてくれる。

そういえば、朝食時にもフルーツが取り放題でマンゴスチンも堪能できた。果物に興味のない私が唯一大好物なのがマンゴスチン。無くなるたびに追加を持ってきてもらってワシワシと食べた。

ちなみに水中撮影目的で何十回と南国旅行をしてきたが、結論的に思うのは、やはり南国では「スイカジュース」と「マンゴスチン」と「チョコバナナシェイク」だということ。

私にとっての三種の神器みたいなものだろうか。これが揃っていればニンマリだ。ついでに葉巻があれば言うこと無し。

ちなみに今回の旅行には30本近くの葉巻を画像のように旅行用ヒュミドールに入れて持っていった。

多めに持っていったつもりだったが、結局吸い尽くしてしまった。多すぎだ。絶対に身体に悪いと思う。

でも、10日近くの間、イクラとかカニミソとかアンキモとか珍味をまったく食べなかったので、尿酸値は改善したはずだ。

ホテルの雑感を書くつもりが随分それてしまった。

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