2009年11月16日月曜日

民主党はカルト?

「恵まれた家庭に育ったもんですから、自分自身の資産管理がずさんだったことを申し訳なく思う」。ハチャメチャ、かつ歴史的なお粗末弁解が日本国の総理大臣の口から出た。資産報告書の5億円にも上る修正に関しての弁だ。

怒りとか呆れる感覚とは違う不思議な不気味さを覚えた。そりゃそうなんだろうが、あまりにトンチンカンな言い分だ。

野党党首として精力的に動き回り、政権交代を実現させた清廉イメージとそのイメージをベースにして語ってきた数々の言葉もこうなると信用しろと言うのが無理な話。

政治資金団体への故人献金問題しかり、株式売却にともなう所得の無申告しかり、鳩山首相のカネに対するルーズさは一種異様だ。

しまいには“お金持ちだから細かいことは知らない”と居直る精神性も異質だ。

民主党の体質も不気味だ。健全な民主主義政党なら堂々とトップに対して糾弾、批判の声が上がって然るべき。総選挙を圧勝させた大将だからモノが言えないというのならロクなもんじゃない。それじゃあカルト的な危険な集団だろう。

選挙に勝って新しい政治を切り開こうという話と政治家としてのルールを思い切り逸脱している現実は分けて考えないとダメ。

内部から批判の声ひとつ聞こえてこない現状こそが民主党という政党の未成熟ぶりと頼りなさを象徴している。

テレビや大新聞の追求姿勢にも多分に問題がある。高支持率の首相を叩けないわけではないのだろうが、体質的に「疑獄」とか「贈収賄」に該当しないから追求姿勢は弱い。

あらゆる分野の政策、とくに経済政策が大きく変わろうとしている今、税負担、社会保険料負担がこの先どうなるか、「普通の人」は真剣に考え、やりくりに苦慮している。

数万円、数千円単位の変化に敏感な大半の国民を前に、リーダーは平気で億単位のポカをして、それを自分のおぼっちゃん育ちのせいにする。間違いなく異常な事態だと思う。

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