2009年11月10日火曜日

軽井沢のアウトレット

この前の週末、軽井沢まで紅葉を見に行った。最近すっかり冷え性になってしまって秋だというのにモモヒキみたいな肌着で過ごした。

1週間前には沖縄で海の中にいたわけだから秋の高原が寒くて当然なのだが、それだけではない。どうやらダイエットのせいで身体が冷たくなってしまったみたいだ。

体温計でチェックしてみてもナゼか昔より低体温だ。35度台が多い。足の先も冷たい。昔はポカポカだったのに加齢のせいもあるのだろうか。

若い頃は寝ている私の足も熱気にみなぎり、冷え性の女性はこぞって足を絡ませて暖をとっていた。実に懐かしい話だ。いまやそんなことをする女性は皆無だ。チャンスも元気も体温もなくなってしまった。問題だ。

カニのせいという指摘もある。カニは身体を冷やす食べ物の代表格だ。カニダイエットに励み、炭水化物を敬遠してきたここ2~3か月の食生活が原因かも知れない。

さてさて軽井沢では、久しぶりに駅前の大型アウトレットモールをぶらついた。行楽日和の秋の週末とあって、人出は結構多い。

楽しげに歩く人達を眺めながら、以前とは何かが違うような気がして目を凝らしてみた。

派手に買い物している人が少ないというのがその答え。私がイメージしていた光景は買い物袋をいくつも抱えて歩いている人の姿だったのだが、買い物袋をドッサリ持っている人がさっぱり見あたらない。

みなさん、手ぶらでブラブラしているだけ。確かに5年ぐらい前なら買い物袋を得意げに抱えている人達の姿が目立っていた気がする。これも世知辛い時勢を反映しているのだろう。

そういう私も、1500円のスウェットを2点と半額になっていた靴や安物の普段着を買っただけ。全然、消費刺激になっていないし、内需拡大にも貢献していない。ちっとも「富豪」じゃない。

無数にあるお店の中で賑わっているのは、家庭雑貨の店やアロマ関係の店、地元特産品の店など。実用品や癒し系、土産物が中心だ。高級ブランド品はガラガラだった。

やっぱり景気だ。これが元気がないとなんだかんだ言ってもダメだ。冷え切ったマインドをなんとか上昇させるには生半可な政策じゃあダメだろう。

私も書斎で足が冷えてしょうがないので靴下を重ねて履いてみた。少し効果はあったがやはり寒い。結局、お金を出して足元用電気じゅうたんを買ったら、一気に問題は解決。

例えは悪いが、経済政策も思い切った手を打たないとダメだ。

マインド、すなわち気分を押し上げる政策といえば、やはり金持ちを刺激するのが一番だと思う。情緒的な大衆迎合的公平論を気にせず、お金持ちが気持ちよくお金を使えるようにするのが先決。

小銭を貯め込ませる政策より、大金が動きやすくなれば幅広い階層に波及効果も見込める。

お金持ちを締め付けているようでは本末転倒だ。金の卵を産むニワトリを何も考えずに焼鳥にして喰ってしまうようなもの。

ちなみに、法人税を納めている企業は全体の3割程度になってしまった。課税する側は赤字企業からは税金が取れないという理由で、この3割しかいない金の卵から新たなむしり取り方を考える。

3割を4割に、4割を5割にしようと考えるのが健全なのにそれができない。だから3割の金の卵達だって、海外へ逃げ出したり、納税を避けるための方策研究に貴重な労力を割き始める。まさに悪循環。

中途半端な減税やバラマキに飽き飽きした国民には、所得比例減税でも実施してみたらいいと思う。人より多く納めた人には人より多く減税恩恵を味わってもらうのは極々当たり前の考え方だと思う。

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