2009年9月30日水曜日

心地よいお寿司屋さん


9月初めにふらりとお邪魔したお寿司屋さんに2度目の訪問。店の名前は「さ久ら」。銀座8丁目の雑居ビル地下にひっそりたたずむ。

カウンターだけで8席程度だろうか。全体にゆったりした空間なので、圧迫感はまったくない。どことなく今風の気配だが、モダンすぎず妙に落ち着く。

つけ場に立つのはまだ若い大将。以前は某外資系ホテルで寿司を握っていたそうだ。「ホテル寿司」経験者だけにさすがにあたりがソフト。なれていない客も変に緊張しないで済む雰囲気だ。

ここの大将は東京の人で、私の住まいにも近いエリアの出身。ひょんなことで話が弾む。

野菜を取り入れた酒肴もあって飽きさせない。つまみや握りの大きさ、テンポなどを考えると、ガツガツ食べると言うより、しっぽり酒を楽しみながらノホホンとした時間が過ごせる。

この日の突出しは、スジコと湯葉のセット。同時に食べる味わいも捨てがたいが、スジコ好きな私は結局さっさと湯葉を平らげる。残されたスジコをイジイジとこねくり回して飲み始める。

ダイエット中なので、ちょろちょろ酒肴を中心に進めてもらうことにする。刺身類も2きれづつぐらいで有難い。

明石の鯛がウマかった。単純に味が濃い。食感もなめらか。カツオも小さめに切ってもらったのだが、こちらも味が濃い。素直に嬉しい。

いつも酔っぱらってしまうので、正確に何をどのぐらい食べたかは忘れているのだが、この日は、それ以外にもミル貝や煮穴子もつまみでもらった。

特筆すべきは「生イクラ様」だ。一昨日のブログに掲載したイクラの話を書いていたのが、たまたまこの日の昼間だった。ブログ上で、「今日も食べたい」、「明日も食べたい」などと書き殴っていたら、本当にその日のうちに生イクラに遭遇したので大げさに感動した。

やはり生イクラが私を呼んだのかもしれない。

スジコも生イクラも食べられた。最高だ。これからの季節は、私を病の世界に招き入れるような素晴らしい珍味もどんどん登場するらしい。

そのほかにもツマミをもらってこの日は焼酎をグビグビと呑む。冷酒が呑みたかったのだが、一応ダイエット中なので控える。握りもわずかに2貫だけにしてもらう。

たった2貫しか食べないと決めたので、何を食べようか確か精一杯悩んだ。おまけに大将の意見もフムフム聞いたはずなのに残念ながら車海老を1貫食べたところまでしか覚えていない。もう1貫は何だったんだろう。情けない話。

やはり、昼間にコンニャクラーメンなる60キロカロリーの変なものを食べただけで空腹過ぎたことが原因だ。すきっ腹にロックの焼酎をグビグビ流し込むと結構酔っぱらう。

とはいえ、前回も書いたのだが、寿司飯の味、酢の加減がキッチリして美味しかったことは覚えている。遠からず10貫ぐらいは食べてみたいものだ。

冒頭の写真は、ダイエッターである私がガリ以外は何も残さず食べ尽くした現場画像だ。という意味ではなく、何となく照明の感じと皿の雰囲気が“秋の夜”という雰囲気だったので、こそっと撮影してみた。

こんな感じで店内の雰囲気は落ち着いている。居心地の良いお店だと思う。

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