2009年3月25日水曜日

春の珍味様

何日か前に珍味大王として春の訪れを残念がる話を書いた。アンキモ、カラスミ、白子あたりの冬の名物が去っていってしまうことを嘆いた。

珍味攻めが生き甲斐になっている以上、季節を恨むだけで始まらない。春に春の珍味を探して生きていこうと思う。

高田馬場にある鮨源本店で食べた春の珍味を紹介する。鮮度の良いホタルイカをちょっとアレンジして出してもらったのがこの一品。

画像で見てもインパクトはないが、実に美味。ニンニク醤油で付け焼きにしてある。ホタルイカ自体、ワタがウリだ。その“臓物感”がニンニク醤油に引き立てられ旨味ブリブリ。添えられた黒七味とやらが抜群の相性で驚く。

黒七味は初体験。七味のイメージより山椒の風合いが強い。見た目より辛いが、複雑なコクがあって“和風なのにガッツリ”って感じ。

お次も鮨源本店で出してもらったマグロの酒盗あえ。もともと極上マグロしか置いていない店だけに当然のように美味しい。軽く火の入ったマグロの身に酒盗をトッピングしただけなのだが、珍味好きには応えられない味わい。

酒盗といえばカツオだが、マグロの酒盗も負けず劣らず風味豊か。甘みもあっていい感じ。酒盗単独で食べるより、“本体”も加わることで奥行きが広がったような印象。
通年食べられるようなので嬉しい。

お次もお寿司屋さん。銀座の「池澤」で遭遇したのれそれだ。穴子の稚魚。これもこれからの季節を代表する珍味だ。ポン酢がもともと好きな私にとって願ったりかなったりの味。稚魚というところがいい。シンコや新イカもそうだが。「赤ちゃんを食べる」という行為に変な喜びを感じる。変態なのか残酷なのか良く分からない・・。

次もお寿司屋さん。池袋にある「鮨処やすだ」で食べた軍艦巻。ネギトロ軍艦の変形だ。中落ちの上にウズラの卵の黄身を落としてある。まずいわけがない。想像通りコッテリと美味。

こうやって並べてみると、自分のアマノジャクぶりを再認識する。素直に普通に食べれば良いのにチョこっとした変化にやたらと喜ぶ。

これからもアマノジャッキーとして正しい食べ方を実践していこうと思う。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

暫定独身の富豪記者様

東京春の珍味ショー2009に感激です。
私もアマノジャクな食べ方が大好きなので
元々大好きな珍味様が華麗なる変身を遂げて
またもや釘づけに…。

稚魚に帰巣本能、若い女性を追いたくなるのは理屈ではないのだな、右脳の司令なのだなと妙に納得致しました。

富豪記者 さんのコメント...

そうなんです!理屈じゃないみたいです。
誰かに聞いた話ですが、男は自分を生んでくれたときの母親ぐらいの年齢の女性に妙に惹かれるのだとか。。。

まさに“帰巣本能”なんでしょうが、よく考えてみれば眉唾でしょう。

熟女好きはともかく、ロリコンに対する説明がつきませんから・・。

適度な年齢の女性とねんごろになりたい馬鹿な男の戯言なんでしょう。。。