2009年2月2日月曜日

日税連前会長 記者の仕事

比較的地味なイメージの税理士業界に降ってわいたスキャンダル(詳細は1月16日付けのこのブログをご参照)。

税理士業界を専門に取り上げる唯一の新聞を発行しているわが社にも様々な情報が寄せられている。

生保の不正契約というテクニカルな話題がニュース報道の柱だが、税理士会の全国組織トップを務めた人物をめぐる話題もくっついていた。

各地でこの時期行われている賀詞交歓会では、税理士の間でこの話題が熱く取り上げられているが、興味の中心は、どちらかといえば「前会長」に関するもの。

平たくいえば夫人が絡んだ副業的な部分でアレコレあったことが取りざたされている。

http://www.asahi.com/national/update/0117/TKY200901160344.html

ところで、一般的に“ひとかどの人物”であれば、集まる情報や持ちかけられる話はバラエティーに富む。ビジネス面でメリットのある話なら有難く有効活用するのが普通だ。

当たり前の話だが、どんな世界でも上昇志向を強く持ち、上昇している人には、それに見合った話が飛び込んでくる。逆に言えば、上昇していない人、上昇する見込みのない人のもとには、そんな話はやってこない。

経営者、事業家も同じだろう。うさん臭い話もひっくるめて「ネタ」を持ち込まれる頻度が多い人ほど他人様から見込まれているわけだ。

まあ見込まれるというか狙われているとも言えるが、ある意味、狙われるぐらいじゃないと成功も手に入らない。

不思議なもので、好調な時ほど「ネタ」はやってくる。何の因果か循環かわからないが、「流れ」ってそういうものだ。

スランプの時には、ロクな話が持ち込まれない。いかにしてマトモな「ネタ」が集まる状態に自分を置いておけるかが大事なことだと思う。

なんか精神論みたいになってしまった。噛み砕いてバカ話風に言えば、異性からのモテ方に波があるようなものだろう。不思議なもので、モテない時とモテる時ってなぜだか連鎖反応が起きる。

また、怪しげな話を書き始めそうになってきたので、この辺にしておこう。

ところで、冒頭の税理士業界の騒動だが、周辺取材をしている担当記者からの報告だと、取材相手が突然泣き出したり、突然脅してきたり、なかなか賑やかなようだ。

事件に絡んだような内容で記者が動く話は、たいてい人間の“業”が絡んでいる。「人間交差点」みたいになんともビミョーな話が多い。

活字にする話、活字にしたいけど確証があと一歩足りない話、活字にすると厄介な話、あれこれと情報整理が必要になる。

個人的な感傷で恐縮だが、最近、現場記者やデスクから持ち込まれる微妙な表現や記事構成の視点などに関する相談が減っている。これって現場記者が素材を攻めきっていない、守りに入ってしまっていることでもある。

本来なら判断をせまられるこちらが苦悩する頻度が多くないとダメだ。私自身が諸事情に考慮して取材や記事作成にブレーキをかけたり、胃が溶けそうになるような相談・打診を多く受けるようになれば、現場記者の仕事は鋭いということになる。

当然それに比例して記事そのものも面白くなる。そう考えるともっと現場記者のお尻をひっぱたかないといけない。

今日は自分を叱咤するような内容になってしまった。

0 件のコメント: