2008年11月14日金曜日

おでん割烹 つみれ

銀座のおでん屋といえば「おぐ羅と」と「力」、「やす幸」しか行ったことがなかったので、新店開拓をもくろんで西五番街にある「おでん割烹つみれ」に行ってみた。

雑居ビルの上の方に構えるしっぽりした風情の店。カウンター中心だが、狭い店ではない。元は寿司屋だった店舗を使っているらしく、カウンターの居心地は悪くない。

忙しく働いているのは中年の女性ばかり。客層は大人が中心。新橋寄りの銀座とは違って、水商売系のお客さん出没率は低そう。

さて、肝心のおでん。透明というか薄茶色の関西風。黒っぽいおでんは東京から駆逐されつつあるのだろう。こちらも、いわばお吸い物系のおでんだ。

壁に掛かった短冊につまみや一品料理とともにおでんのラインナップが書かれている。
古典的なものから変わり種まで結構な種類。

お味はそれなりにオイシイが、個人的にはちょっとヌルい感じが気になった。店の雰囲気は特別上品ってほどでもないが、おでん自体は少し上品すぎる感じ。

かき、たまご、はまぐりのおでんを撮ってみた。少し単調な味付けだが、充分オイシイ。たまごは、画像の通り、半熟状態で出される。これはこれで旨いが、汁が染みこんだたまごのおでんとどちらがいいかは微妙なところ。

これ以外に、ごぼう天、海老シュウマイなどを食べた。店名通り、つみれが特徴的で、ここでは鮭、鰯、鶏の3種類が用意されている。

どれもそれなりに美味しかったが、印象に残ったのは、自家製しめ鯖とポテトサラダ、ぎんなんといったおつまみ。しめ鯖がとくに良かった。

気分よく飲んで食べてお勘定してちょっとビックリ。強気の値段。銀座のおでんというジャンルはそもそも独特の値付けが珍しくない。この店でもそこそこの金額を想定していたが、想像よりもお高い。

トータルバランスを考えると、悪くはないものの、何かグッと刺さるものがない感じ。個人的には「おぐ羅」の方が好きだ。

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