2008年7月9日水曜日

スマートに呑みたい

先日珍しく明け方近くに帰宅した。酒好きとはいえ、さほど酒が強くない私は、基本的に銀座に行こうが六本木に行こうが、だいたいシンデレラのように帰路につく。

多くの店が午前0時で店じまいなので、シンデレラだ。シンデレラといっても、靴は忘れない。その時間には足がむくんでるのでスポッと脱げることはない。

もちろん、馬車もない。タクシーの後部座席でシートベルトに緊縛されて苦しみながら帰宅する。富豪と名乗るからには、ショーファー付きのリムジンに乗れるようにならねばイカンと思う。

さて、深夜まで呑んでいたのは、銀座の8丁目にある小ぶりな店「H」。たまに顔を出す程度だが、かれこれ5,6年前から知っている気分のいいお店だ。

高級クラブというわけではない。お値段もさほどではないが、ママさんの人柄か、客層は落ち着いた真面目そうな人が多く、ほんわかムードだ。

その日、比較的遅い時間に顔を出し、閉店後、従業員の帰った後にママさんと黒服のチーフと痛飲してしまった。

ここのチーフとまともに話をしたことがなかったので、いい機会だと思って、あーでもないこーでもないとお互いガバガバ呑みながら気分のいい時間を過ごした。

黒服歴はもう40年近くになるというだけに、彼の話題はそれなりに豊富で飽きさせない。水商売の人間模様、お客さんの人間模様、あれやこれやとうなずく話が多くて面白かった。

といいながら、翌日になったら多くの話を忘れてしまうところが私のダメな点だ。考えてみれば閉店後にいつまでも帰らないなんて迷惑な客だ。でも3人とも酩酊。延々と話も途切れず騒いでいたので、みんな楽しかったはずと決めつけておこう。

スマートに酒を呑むことはつくづく難しい。

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