2007年12月7日金曜日

上海蟹とブルーノート


新橋にある「Y鮨」で、鮨ではなく、今年食べそびれていた上海蟹の紹興酒漬けをしゃぶる。中国産食品は避けたいが、これだけは別。ミソが最高。紹興酒につけ込むぐらいでは寄生虫は死なないらしいが、隅から隅まで食べた。今日は私の体の中でどんな寄生虫がうごめいているのだろう。二日酔いだが、元気だから良しとしよう。

上海蟹といえば東麻布の「富麗華」で、店員さんに殻をむいてもらって安直に食べるのが最高だが、あの店もミシュランガイドに載っちゃたので、しばらくは行かないだろう。

「ミシュランガイドに載っちゃたからしばらく行かない」というパターンが師走の東京で結構多いのではなかろうか。

続いて南青山。「ブルーノート東京」。超ピンボケ写真でスイマセン。世界最高峰といわれるサックス奏者、デヴィッド・サンボーンのライブ。本当に上手だ。うっとりする。私に「上手だ」と誉められても困るだろうが・・・。

ただ、この日、光っていたのはベーシスト。帰宅後、ネットで調べてみたら、マイルス・デイビスのバックも務めたことがあるらしい。相当の実力者だった。うーん、ジャズなどに詳しくない私の耳も結構確かだなどとうぬぼれてみる。

ベースソロが圧巻。躍動感、指の動き、まさに魔術師のよう。じっくりどっしり控えめにしているイメージが強いベーシストも、一流レベルのアーチストだと主役を食うぐらい迫力がある。グルーブ感というのか、よく分からないがきっとそんな空気がステージを支配していた。

演奏終了後、客席をぬって楽屋に戻るベーシストを呼び止めて賞賛してみる。酔っぱらいオヤジになっていたので、握手ついでに彼の筋肉質の肩のあたりをポンポン叩いてみた。いい感じの重量感。「抱かれてもいい」と一瞬思う(むこうは迷惑だろうが)。

2時間近くのステージのさなか、洗面所で一服。すかさず店員が入ってきてしっかり注意された。思わずタバコを後ろ手に隠そうとしてしまった自分が高校生みたいで切ない。

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