2007年11月29日木曜日

銀座の路上駐車

最近、銀座の7,8丁目付近をブラブラしていると一昔前とは違う路上駐車事情が垣間見える。

運転手付きの高級車が待機している光景自体は同じでも、クルマの種類がちょっと変わってきた。あくまで個人的な印象だが、以前は、銀座と言えばセンチュリー、プレジデントあたりが主流だったような気がするが、最近はやたらとベントレーが目につく。

センチュリー、プレジデントだと、重役の出世とともに会社から機械的にあてがわれたような雰囲気がある。大企業のサラリーマン重役が乗るクルマという印象だ。後部座席に座る人物の主義主張というか、こだわりはあまり感じられず、お金持ちというより「お偉いさん」という表現がピンとくる。

ベントレーやロールスだと、どことなくお偉いさんと言うより富裕層という臭いが漂う。例えればセンチュリーに乗っているお偉いさんが三越でスーツを買っているのに対し、ベントレーのオーナーは、ブランドブティック。それもアメックスのブラックカード特典で時間外のプライベートショッピングをしていそう。

ベントレーもアルナージではなく、メルセデスとさほど変わらない価格のコンチネンタルの登場で、今風に言うとブレイクした感がある。それでも、いわゆる重厚長大型企業なら社長車として選ばない「顔」をしている。

ベントレーで銀座に繰り出すのは、成功ベンチャー、IT長者、上場で創業者利潤を手に入れたような新興型富裕層が多そうだ。

センチュリー、プレジデントは、例外なく会社名義で購入されるクルマだ。ベントレーも一部の好況企業が社用車で購入しているのだろうが、結構、個人でポンと買う人も多いのかもしれない。

ベントレーの他にも、マイバッハやマセラティ、アストンマーチンやフェラーリ・スカリエッティあたりを見かけることも珍しくない。メルセデスで飽き足らない富裕層の多様化を象徴している。個人的には、これらのうちでもスタイリッシュな2ドアクーペを結構な年のお父さんが運転していると格好いいと思う。50代、60代にこそ乗ってもらいたい気がする。

「税務署の目が・・・」などという感覚で、無難にSクラスを選ぶようだと面白味に欠ける。「24時間すべてが仕事であり生活」が当然のオーナー企業経営者なら尚更だ。

2ドアだと社用車として税務署から否認されるとか、派手な色もダメとか、もっともらしく喧伝されているが、税法や通達にそうした規定はない。儲かっている企業であれば、しっかり法人税を納め、社長も高額な所得税を納め、しっかり遊べば消費税もたくさん納めているわけだから、相応の社用車を購入することは当然の話だろう。

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