2007年10月22日月曜日

永田町のたまご

記者生活の中で何度も足を運んだ永田町や霞ヶ関。記者バッジや記者章のおかげで取材ついでに修学旅行生のように界隈を散策することも多かったが、グルメとは縁遠そうなあの場所にも印象的なお店があった。

永田町の議員会館と霞ヶ関の官僚街の間に京都の老舗料亭である瓢亭の東京店がひっそりとある。私にはその微妙な距離感からどうしても「ひっそり」と見える。正直なところ、有名な「瓢亭玉子」しか記憶にないが、確かにうっとりする味だった。今風ラーメン屋の味玉なるゆで卵とは次元が違う。滋味のひとこと。

尿酸値とかコレステロールを気にしているはずの議員連中や官僚連中の中には、ドクターストップであれを残す輩がいるんじゃないかと気になって仕方がない。

ところで、「敵前逃亡・晋ちゃん」の話題がすっかり聞かれなくなった。健康というテーマを前面に出されると、報道の世界は確かに弱い。あまりバッシングできないのが現実。大衆心理におもねらなければならない大手マスコミの構造からすれば当然、もう触れたい話ではないのだろう。

でも首相の座ををああいう形で投げ出した事実は、世のオーナー経営者からみれば、なにかと腹立たしい感じしか残らない。休会状態になった国会に投入されたウン十億円には上る税金の無駄使いしかり。長期療養状態の彼個人に支出される現役国会議員としての経費だって税金の使い道としては、結構気になる。

忘れられてしまったが、辞任劇の渦中で浮上した相続税の脱税疑惑も気になる。

オーナー経営者の多くが二代目、三代目になり、相続税の洗礼、相続税調査の洗礼を受けている。前首相が一般ピープルができないテクニックで不当に相続税を処理していたのなら、歴史的事件だ。辞任劇に裏で永田町と霞ヶ関の深謀遠慮がいろいろささやかれていたが、結局闇の中に消えそうだ。

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